青い無人島の映画館

アカデミー賞を中心に映画を語っています。映画に興味のある方、アカデミー賞に興味のある方、ぜひ足を運んで頂けると幸いです。

第94回アカデミー賞 受賞結果!!!!!

f:id:Ta8747353824:20220402132010j:plain

第94回アカデミー賞結果!

皆様、こんにちは!

第94回アカデミー賞の結果が発表されましたね!!

今回の記事ではその結果をまとめたいと思います。

ちなみに今回はかなり予想通りの展開で、予想は23部門中21部門的中していました。自分でも信じられない...。まぁ肝心の作品賞は外れたんですけど笑。

色々なことが話題となってしまった授賞式ですが、良い点も悪い点も議論すべき授賞式だったのではないでしょうか。

作品賞

  • Belfast『ベルファスト
  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』

監督賞

主演女優賞

主演男優賞

助演女優賞

助演男優賞

脚本賞

  • Belfast『ベルファスト
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • The Worst Person in the World『わたしは最悪。』

脚色賞

  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

撮影賞

編集賞

  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』

美術賞

衣装デザイン賞

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

  • Coming 2 America『星の王子 ニューヨークへ行く2』
  • Cruella『クルエラ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Eyes of Tammy Faye『タミー・フェイの瞳』
  • House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』

音響賞

視覚効果賞

  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • Free Guy『フリー・ガイ』
  • No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  • Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
  • Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』

作曲賞

  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Pararell Mothers
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

歌曲賞

  • "Be Alive"『ドリームプラン』
  • "Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』
  • "Down to Joy"『ベルファスト
  • "No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  • "Somehow You Do"『Four Good Days

長編アニメーション賞

  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Flee『FLEE フリー』
  • Luca『あの夏のルカ』
  • The Mitchells vs. the Machines『ミッチェル家とマシンの反乱』
  • Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』

長編ドキュメンタリー賞 

  • Ascension
  • Attica
  • Flee『FLEE フリー』
  • Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
  • Writing with Fire『燃え上がる記者たち』

国際長編映画賞 

  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』(日本)
  • Flee『FLEE フリー』(デンマーク)
  • The Hand of God『The Hand of God』(イタリア)
  • Lunana: A Yak in the Classroom『ブータン 山の教室』(ブータン)
  • The Worst Person in the World『わたしは最悪。』(ノルウェー)

短編映画賞

  • Ala Kachuu - Take and Run
  • The Dress
  • The Long Goodbye
  • On My Mind
  • Please Hold

短編アニメーション賞

  • Affairs of the Art
  • Bestia
  • BoxBallet『ボクシングバレー』
  • Robin Robin『ことりのロビン』
  • The Windshield Wiper

短編ドキュメンタリー賞

  • Audible『オーディブル:鼓動を響かせて』
  • Lead Me Home『私の帰る場所』
  • The Queen of Basketball
  • Three Songs for Benazir『ベナジルに捧げる3つの歌』
  • When We Were Bullies

第94回アカデミー賞 受賞最終予想(3/26)

f:id:Ta8747353824:20220326130600j:plain

第94回アカデミー賞受賞予想

皆様、こんにちは!

第94回アカデミー賞受賞予想!!

今回も全部門を予想!

いつも通り文章力のない雑なメモ書き付きです(笑)

作品賞

  • Belfast『ベルファスト
  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』

 

 もし前哨戦通りにいけば『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が受賞するでしょう。昨年の『ノマドランド』に続き、批評家好みの作品が受賞を果たしそうです。ただしもし脚色賞と撮影賞を逃した場合、監督賞と作品賞の2部門のみの受賞というのはやや違和感、というのが引っかかりますが...。また監督の失言問題がどう影響するかは未知です...。

 対抗は当初『ベルファスト』と言われていましたが、実際には『コーダ あいのうた』の方が受賞可能性が高いでしょう。何と言っても製作者組合賞(PGA)と、俳優組合賞(SAG)のアンサンブル賞を受賞していることが大きな追い風となっています。また誰もが感動し、嫌いになる人が少ないだろう作風も強い要素の一つです。ただ監督・編集賞の候補漏れをして作品賞を受賞した例というのは非常に珍しく、なんとなく同じくPGASAGを制し作品賞は逃した『リトル・ミス・サンシャイン』と同じ匂いを感じます。

監督賞

 

 この部門は完全にジェーン・カンピオンの独走状態。失言などの問題が影響しなければ、90%の確率でジェーン・カンピオンが受賞を果たすと思われます。対抗のドゥニ・ヴィルヌーヴは候補入りすらされていないので...。

主演女優賞

 

 演技賞のうち最も混戦なのがこの主演女優賞です。賞レース前はクリステン・スチュワートの受賞を信じる人が多かったのですが、まさかのSAG落ち。ゴールデングローブ賞はなんと二コール・キッドマンがとり、今度は彼女がフロントランナーなのではという声が続出。こんな感じでフロントランナーが全く読めない賞レース展開が続いていました。

 しかしながら俳優組合賞(SAG)とCritics' Choiceをジェシカ・チャステインが受賞してからなんとなく流れが見えてきた気がします。ジェシカ・チャステインはこれが3度目のノミネーション。そろそろ受賞してもおかしくない頃であり、今回こそオスカーを手にしそうです。

主演男優賞

 

 賞レース前半はベネディクト・カンバーバッチの独走状態、後半はウィル・スミスが圧倒的な追い上げを見せる、主演男優賞は今シーズンそういった賞レース展開でした。

 ではオスカーを手するのは誰か。おそらくウィル・スミスかなと思われます。長年スターとして活躍していた彼がついにオスカーを手にする時。去年のチャドウィック・ボーズマン英国アカデミー賞(BAFTA)でアンソニー・ホプキンスに敗れてしまいオスカーにも届きませんでしたが、今回ウィル・スミスはBAFTAを含めた重要な4つの賞を全て受賞。オスカーもこのまま受賞しそうです。

助演女優賞

 

 この部門はアリアナ・デボーズが受賞するでしょう。対抗だと思われていたカトリーナ・バルフは候補漏れをしてしまったので...。

 『ウエスト・サイド・ストーリー』を観た方ならわかると思うのですが、このアリアナ・デボーズのアニータ、本当に素晴らしんですよね。演技もパフォーマンスも、ものすごい迫力で目が釘付けになってしまいました。60年代にもリタ・モレノがアニータ役でオスカーを受賞しているので、それに続く形で受賞すれば非常に感慨深いものになると思います。

助演男優賞

 

 批評家系の賞では圧倒的にコディ・スミット=マクフィーが独占。どちらかといえば大衆寄りのゴールデングローブ賞でもコディ・スミット=マクフィーが受賞し、オスカーも...と思われたとき、待ったをかけたのがトロイ・コッツァーです。

 『コーダ あいのうた』で最も観客のハートを揺さぶったのがトロイ・コッツァー演じる父親で、それを証明するようにゴールデングローブ以外の重要賞を次々と制覇。作品人気に火がついていることもあり、オスカーも彼が受賞しそうです。今回夫婦役で共演したマーリー・マトリンに続く聾唖者の受賞になるのでしょうか。

脚本賞

  • Belfast『ベルファスト
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • The Worst Person in the World『わたしは最悪。』

 

 この部門は『リコリス・ピザ』と『ベルファスト』の一騎打ちと言われています。私としては『リコリス・ピザ』のポール・トーマス・アンダーソンにとってほしいと思っていますが、作品にアジア人のステレオタイプ的描写があるらしく、そこが大きなマイナスポイントになるかもしれません。

 特に脚本家組合賞(WGA)では『ドント・ルック・アップ』が脚本賞を受賞。『ベルファスト』は対象外のため仕方ないのですが、『リコリス・ピザ』が敗れたのはやや衝撃の結果であり、想像以上に票が割れているのかもしれません。ということでゴールデングローブでも脚本賞を受賞した『ベルファスト』を予想します。

脚色賞

  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

 

 この部門も一騎打ちで、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』と『コーダ あいのうた』のどちらかになると思われます。

 当初は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が圧倒的に強かったのですが、ここにきて『コーダ あいのうた』の作品人気が急上昇。作品賞は難しいとしても脚色賞に票が集まることもあるのではと思い、『コーダ あいのうた』を予想しました。去年の『ファーザー』が『ノマドランド』を脚色賞で敗ったときのような流れになるような気がします。まぁ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』もかなり強いのも事実ですが。

撮影賞

 

 この部門はおそらく『パワー・オブ・ザ・ドッグ』vs『DUNE/デューン 砂の惑星』となると思われます。本当は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』にもとってほしいとも思っていますが、撮影監督組合賞を受賞した『DUNE/デューン 砂の惑星』を予想しました。

編集賞

  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』

 

 編集賞は今年一番予想が難しい部門。編集の組合賞では『ドリームプラン』が受賞。その他英国アカデミー賞やCritics' Choiceなどの重要賞では、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『ウエスト・サイド・ストーリー』などオスカーではノミネートされていない作品が受賞。ということが何がきてもおかしくないのですが、SF大作である『DUNE/デューン 砂の惑星』をとりあえず予想。

美術賞

 

 こちらもSF超大作が強い部門ですので、『DUNE/デューン 砂の惑星』を予想。対抗は『ナイトメア・アリー』。もし『ナイトメア・アリー』が何か受賞するとしたらこの賞でしょう。そうでないと無冠になりそうな気配。

衣装デザイン賞

 

 この部門は『クルエラ』が非常に強いです。何と言っても「衣装」が一つのテーマになっている作品なので...。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

  • Coming 2 America『星の王子 ニューヨークへ行く2』
  • Cruella『クルエラ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Eyes of Tammy Faye『タミー・フェイの瞳』
  • House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』

 

 メイクアップ&ヘアスタイリングの組合賞では『クルエラ』『星の王子 ニューヨークへ行く2』が受賞。しかしそのあとの大きな賞では『タミー・フェイの瞳』が一歩リードという感じ。主演女優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞のダブル受賞はよくあるみたい。

音響賞

 

 『DUNE/デューン 砂の惑星』を予想。この部門は編集賞とペアで受賞することが多い。

視覚効果賞

  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • Free Guy『フリー・ガイ』
  • No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  • Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
  • Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』

 

 『DUNE/デューン 砂の惑星』しかないのでは...。とても予想がしやすい部門。

作曲賞

  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Pararell Mothers
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

 

 ハンス・ジマーの2度目の受賞を予想ということで、『DUNE/デューン 砂の惑星』。『スペンサー ダイアナの決意』との合わせ技で、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジョニー・グリーンウッドも有力か。

歌曲賞

  • "Be Alive"『ドリームプラン』
  • "Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』
  • "Down to Joy"『ベルファスト
  • "No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  • "Somehow You Do"『Four Good Days

 

 ビリー・アイリッシュが大きくリード。今までもサム・スミス、アデルと、007シリーズの主題歌はオスカーを受賞しているので。『ミラベルと魔法だらけの家』は"We Don't Talk About Bruno"の人気にどれだけ乗れるか。ビヨンセも逆転を狙う。

長編アニメーション賞

  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Flee『FLEE フリー』
  • Luca『あの夏のルカ』
  • The Mitchells vs. the Machines『ミッチェル家とマシンの反乱』
  • Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』

 

 ディズニーかピクサー。それでいうと今年はディズニーの『ミラベルと魔法だらけの家』が有力。対抗は批評家大絶賛の『ミッチェル家とマシンの反乱』か。

長編ドキュメンタリー賞 

  • Ascension
  • Attica
  • Flee『FLEE フリー』
  • Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
  • Writing with Fire『燃え上がる記者たち』

 

 『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』が圧倒的。おそらく順調に受賞を勝ち取りそうです。『FLEE フリー』の可能性はややあり。

国際長編映画賞 

  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』(日本)
  • Flee『FLEE フリー』(デンマーク)
  • The Hand of God『The Hand of God』(イタリア)
  • Lunana: A Yak in the Classroom『ブータン 山の教室』(ブータン)
  • The Worst Person in the World『わたしは最悪。』(ノルウェー)

 

 『ドライブ・マイ・カー』でしょう。作品・監督・脚色にノミネートされた作品に逆らうのは難しいので。今までのオスカーなら『わたしは最悪。』のような作品が強かったはず。『わたしは最悪。』は脚本賞ノミネートされているので、対抗となりうるでしょう。

短編映画賞

  • Ala Kachuu - Take and Run
  • The Dress
  • The Long Goodbye
  • On My Mind
  • Please Hold

短編アニメーション賞

  • Affairs of the Art
  • Bestia
  • BoxBallet『ボクシングバレー』
  • Robin Robin『ことりのロビン』
  • The Windshield Wiper

短編ドキュメンタリー賞

  • Audible『オーディブル:鼓動を響かせて』
  • Lead Me Home『私の帰る場所』
  • The Queen of Basketball
  • Three Songs for Benazir『ベナジルに捧げる3つの歌』
  • When We Were Bullies

まとめ

いかがでしょうか。

今年は作品賞から難しいですよね...。

皆さんもぜひ予想して、作品を観て、臨みましょう!

第94回アカデミー賞授賞式は現地の3/27、日本時間の3/28に行われます。

第94回アカデミー賞ノミネーション発表!!!

f:id:Ta8747353824:20220213191443j:plain

第94回アカデミー賞ノミネーション発表!!!

皆様、こんにちは!

第94回アカデミー賞ノミネーションが発表されました!

今回も例年通り、いえ、例年以上にサプライズも多く、非常に面白い結果となりましたね!

 

というわけで今回はノミネーション結果と、それぞれの部門についての雑感(メモ的なものなので文章力0です。あっそれはいつものことか。)を残しておきます。

ちなみに今回の予想の的中率は、短編抜きの20部門で約77.1%、短編込みの23部門で約73.3%でした。あまり良くないですが、サプライズが多い方がアカデミー賞は面白いですから!(半分本気、半分負け惜しみ)

作品賞

  • Belfast『ベルファスト
  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
主な候補漏れ

Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』など

 

 まず、『ドライブ・マイ・カー』、おめでとうございます!!!まさか監督賞や脚色賞だけでなく作品賞にも入るなんて!もしかした入るのではと思っていたものの、実際現実になると、なんだか涙が...。日本映画をはじめ外国語映画にもチャンスはあることを、改めてしっかり証明してくれたと思います。日本映画界にはおそらく様々な問題点や課題があると思いますが、この結果を気に良い方向へと進化し続けることを願っております。

 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『ベルファスト『DUNE/デューン 砂の惑星『ウエスト・サイド・ストーリー』リコリス・ピザ』『コーダ あいのうた』『ドリームプラン』『ドント・ルック・アップ』の8本は順調に入りましたね。ここは予想通りでした。受賞予想はまたしますが、現時点では『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が一歩リードしているでしょうか。『ベルファスト』『リコリス・ピザ』は編集賞もれ、『DUNE/デューン 砂の惑星』はまさかの監督賞もれ、『ウエスト・サイド・ストーリー』は編集賞と脚色賞もれという結果になっている一方、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』はサプライズも含めて、最多の12ノミネート。圧倒的に有利な立場にいると言えるでしょう。

 さて『ドライブ・マイ・カー』よりもサプライズと言えるのが、『ナイトメア・アリー』の候補入りです。編集賞に入った『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』や、『愛すべき夫婦の秘密』『ハウス・オブ・グッチ』を抑えての候補入りは本当に衝撃的でした。

監督賞

 

 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオンは、今回の全部門の中で最も受賞に近い位置にいるかもしれません。リコリス・ピザ』のポール・トーマス・アンダーソンも、予想通りしっかりノミネートを勝ち取りました。そしてジェーン・カンピオンが「ピアノ・レッスンvs.シンドラーのリスト」の時に戦った相手でもある『ウエスト・サイド・ストーリー』のスティーヴン・スピルバーグもしっかり候補入りをしました。

 私が予想から外していたベルファスト』のケネス・ブラナーは、なんとかノミネート。そして我らが『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介も候補入り。濱口監督は非常に才能のある監督さんですから嬉しい限りです。

 逆に涙をのんだのがまさかの『DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。これは正直非常に驚きました。ジェーン・カンピオンに並んで有力だったのに...。

主演女優賞

主な候補漏れ

レディー・ガガ『House of Gucci』など

 

 まずはすみません。予想の記事で『Parallel Mothers』のペネロペ・クルスの候補入りは難しいとかいてしまった件です。なんだか恥ずかしい笑。これは本当に驚きましたよ。さすがというしかないです。

 俳優組合賞の候補漏れで万事休す、と言われていた『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートは、なんとか初候補。これ非常に嬉しかったですねぇ...。候補発表の瞬間はドキドキが止まらなかったです。

 逆に候補入りは確実と言われていながらも候補漏れしてしまったのは、『ハウス・オブ・グッチ』のレディー・ガガでした。これは本当に驚きましたよ。作品の好き嫌いとは別に申し上げると、レディー・ガガはこの作品を支配していたと言っても良い存在感だったので非常に残念です。

 その他の有力な女優さんたち、具体的には『愛すべき夫婦の秘密』のニコール・キッドマン『タミー・フェイの瞳』のジェシカ・チャステイン『ロスト・ドーター』のオリヴィア・コールマンは、順調に候補入りしています。さて受賞は5人のうち誰になるのか、去年に引き続き大混戦で注目の部門です。

主演男優賞

主な候補漏れ

ピーター・ディンクレイジ『Cyrano』など

 

 今回のこの部門は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のベネディクト・カンバーバッチ『ドリームプラン』のウィル・スミスの一騎打ちと言われています。2人とも順調に候補入りはされました。

 Top2を追いかけるのは、tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』のアンドリュー・ガーフィールドマクベス』のデンゼル・ワシントンです。この2人もしっかりとノミネーションを勝ち取っていて、さすがだなぁと感じました。

 最後の一枠を手に入れたのは、『シラノ』のピーター・ディンクレイジではなく、『愛すべき夫婦の秘密』のハビエル・バルデムでした。すでに『ノーカントリー』で受賞経験のある名優が再びノミネートされました。個人的にはピーター・ディンクレイジに初候補となって欲しかったという想いもありましたが...。『Pig』のニコラス・ケイジが入っても盛り上がったのかなぁとも思ったり

助演女優賞

主な候補漏れ

カトリーナ・バルフ『Belfast』
ルース・ネッガ『Passingなど

 

 『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のキルスティン・ダンスト『ドリームプラン』のアーンジャニュー・エリスは前哨戦でも強く、オスカーでもしっかりとノミネート。

 この部門での最大のサプライズは『ベルファスト』のカトリーナ・バルフを差し置いてベルファスト』のジュディ・デンチがノミネートされたことでしょうか。これは非常に衝撃の結果でした。特にカトリーナ・バルフは重要三賞全てに候補入りしていたので、びっくりです。

 また、英国アカデミー賞などで急浮上した『ロスト・ドーター』のジェシー・バックリーが、オスカーでも這い上がってきたのは面白いポイントでしたね。特に彼女は最近の活躍が凄まじく、いつかはノミネートされるべき人だと思っていたので、非常に嬉しいサプライズでした。

助演男優賞

主な候補漏れ

ブラッドリー・クーパー『Licorice Pizza』
ジャレッド・レト『House of Gucciなど

 

 トップメンバーたちはサプライズなく候補入り、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のコディ・スミット=マクフィ『コーダ あいのうた』のトロイ・コッツァベルファスト』のキアラン・ハインズの3人です。同じく『ベルファスト』のジェイミー・ドーナンは候補落ちしてしまいましたが...。

 今回同じ作品で同じ部門でのダブルノミネートが期待されていたのは『ベルファスト』でしたが、実際蓋を開けてみると、それを達成したのは『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でした。そう、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェシー・プレモンスがサプライズノミネートを達成したからです。また、前哨戦であまり目立ってはいなかった受賞済の名優『愛すべき夫婦の秘密』のJ・K・シモンズも滑り込みノミネートを獲得しました。

 全米俳優賞で候補入りした『リコリス・ピザ』のブラッドリー・クーパーや、『ハウス・オブ・グッチ』のジャレッド・レトは残念ながら今回は候補入りできませんでした。

脚本賞

  • Belfast『ベルファスト
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • The Worst Person in the World
主な候補漏れ

Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』など

 

 ベルファスト『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』リコリス・ピザ』の4本は順調に候補入り。最後の枠は『愛すべき夫婦の秘密』ではなく、The Worst Person in the World』でした!

脚色賞

  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

主な候補漏れ

West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』など

 

 この部門は完全に予想通りでした。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『DUNE/デューン 砂の惑星『コーダ あいのうた』『ロスト・ドーター』、そして日本の『ドライブ・マイ・カー』が候補入りしました。

撮影賞

主な候補漏れ

Belfast『ベルファストなど

 

 全米撮影組合賞とブロードキャスト映画批評家協会賞、そして英国アカデミー賞(BAFTA)でコンプリートノミネートされた作品である『DUNE/デューン 砂の惑星『パワー・オブ・ザ・ドッグ』マクベスの3本は順調に候補入り。『ナイトメア・アリー』も予想通りでした。ラストはベルファストではなく『ウエスト・サイド・ストーリー』が滑り込み。とても良いラインナップだと思います。

編集賞

  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』

主な候補漏れ

Belfast『ベルファスト
Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
など

 

 編集賞は、監督賞や脚本・脚色賞に並び非常に重要な部門。作品賞本命の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』はしっかりと候補入りした一方で、ベルファストリコリス・ピザ』などの対抗馬はまさかの候補漏れ。その他は、『DUNE/デューン 砂の惑星『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』と、ダークホースとしてあげていた『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』が候補入りしました。

美術賞

主な候補漏れ

The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』など

 

 『フレンチ・ディスパッチ』の候補漏れがこの部門最大のサプライズでした。衝撃です。そして代わりにノミネーションを勝ち取ったのは、まさかまさかの『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でした。これは全く想定していなかったので...。その他は予想通りで、『DUNE/デューン 砂の惑星『ナイトメア・アリー』『ウエスト・サイド・ストーリー』マクベスがノミネート。

衣装デザイン賞

主な候補漏れ

House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』など

 

 『クルエラ』『DUNE/デューン 砂の惑星『ナイトメア・アリー』『ウエスト・サイド・ストーリー』が順調に候補入り。『ハウス・オブ・グッチ』の失速により、なんとかノミネートを獲得したのが『シラノ』。観るのがより楽しみになりました

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

  • Coming 2 America『星の王子 ニューヨークへ行く2』
  • Cruella『クルエラ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Eyes of Tammy Faye『タミー・フェイの瞳』
  • House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』

主な候補漏れ

Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』など

 

 この部門は全て予想が当たっていました。『クルエラ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『タミー・フェイの瞳』『ハウス・オブ・グッチ』の4本と、『星の王子 ニューヨークへ行く2』です。

音響賞

主な候補漏れ

A Quiet Place: Part Ⅱ『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』など

 

 有力な『DUNE/デューン 砂の惑星『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』『ウエスト・サイド・ストーリー』は候補入り。対策であるスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や、予想していた『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は候補漏れ。薄々入るかもと思っていた『パワー・オブ・ザ・ドッグ』と、ベルファストが滑り込みました。

視覚効果賞

  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • Free Guy『フリー・ガイ』
  • No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  • Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
  • Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』

主な候補漏れ

The Matrix Resurrections『マトリックス レザレクションズ』など

 

 サプライズはマトリックス レザレクションズ』の候補漏れでしょうか。DUNE/デューン 砂の惑星『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『フリー・ガイ』がノミネートされました。

作曲賞

  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Pararell Mothers
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

主な候補漏れ

The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』など

 

 受賞を狙う『DUNE/デューン 砂の惑星ハンス・ジマーはもちろん候補入り。『ドント・ルック・アップ』『パワー・オブ・ザ・ドッグ』もしっかりと前哨戦通り強かったです。最後の2枠は『ミラベルと魔法だらけの家』『Pararell Mothers』。『フレンチ・ディスパッチ』アレクサンドル・デスプラがまさかのアウトでした。

歌曲賞

  • "Be Alive"『ドリームプラン』
  • "Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』
  • "Down to Joy"『ベルファスト
  • "No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  • "Somehow You Do"『Four Good Days

主な候補漏れ

"Just Look Up"『ドント・ルック・アップ』など

 

 ビリー・アイリッシュ"No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』ビヨンセ"Be Alive"『ドリームプラン』、リン=マニュエル・ミランダが曲を手がけた"Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』、作品に勢いのある"Down to Joy"ベルファストがノミネート。一方、アリアナ・グランデ"Just Look Up"『ドント・ルック・アップ』はアウトに。無冠の女王であるダイアン・ウォーレンがさすがの強さを見せ、"Somehow You Do"『Four Good Daysがノミネート。

長編アニメーション賞

  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Flee
  • Luca『あの夏のルカ』
  • The Mitchells vs. the Machines『ミッチェル家とマシンの反乱』
  • Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』

主な候補漏れ

Belle『竜とそばかすの姫』など

 

 この部門は予想通りでした。『ミラベルと魔法だらけの家』『Flee』『あの夏のルカ』『ミッチェル家とマシンの反乱』『ラーヤと龍の王国』が候補入り。

長編ドキュメンタリー賞 

  • Ascension
  • Attica
  • Flee
  • Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
  • Writing with Fire『燃え上がる記者たち』

主な候補漏れ

The Rescue『THE RESCUE/奇跡を起こした者たち』
Procession『プロセッション -救済への行進-』など

 

 やはりありましたね、波乱が。強かった『THE RESCUE/奇跡を起こした者たち』がまさかのアウト。『Flee』『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』が予想通り候補入りし、『Ascension』『Attica』『燃え上がる記者たち』も入り込みました。

国際長編映画賞 

主な候補漏れ

A Hero『英雄の証明』(イラン) など

 

 『The Hand of God』『ドライブ・マイ・カー』『The Worst Person in the World』『Flee』は順調に候補入り。サプライズは『英雄の証明』ではなくブータン 山の教室』がノミネートされたことでしょうか。

短編映画賞

  • Ala Kachuu - Take and Run
  • The Dress
  • The Long Goodbye
  • On My Mind
  • Please Hold

短編アニメーション賞

  • Affairs of the Art
  • Bestia
  • BoxBallet『ボクシングバレー』
  • Robin Robin『ことりのロビン』
  • The Windshield Wiper

短編ドキュメンタリー賞

  • Audible『オーディブル:鼓動を響かせて』
  • Lead Me Home『私の帰る場所』
  • The Queen of Basketball
  • Three Songs for Benazir『ベナジルに捧げる3つの歌』
  • When We Were Bullies

第94回アカデミー賞 ノミネーション最終予想

f:id:Ta8747353824:20220205193538j:plain

第94回アカデミー賞全部門ノミネート最終予想

皆様、こんにちは!

ついに...
第94回アカデミー賞ノミネーション最終予想
です!!!

というわけで、短編も含む全部門の予想をします!

コメントも各部門しているので、ぜひ読んでいってくださいね🤗

※順序はアルファベット順(冠詞を除く)、演技賞はファミリーネームのアルファベット順です。監督賞は作品のアルファベット順で並べています。

作品賞

f:id:Ta8747353824:20220204221837j:plain

  • Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  • Belfast『ベルファスト
  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  • West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
その他

Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』
Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
The Tragedy of Macbethマクベス
C'mon C'mon『カモン カモン』
Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』など...

 

 今年から作品賞の候補数は10本に固定されました。というわけで、受賞を狙う『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『ベルファストのノミネーションはLOCKとみて良いかなと思います。『DUNE/デューン 砂の惑星もSFというオスカー好みではない作風とはいえ、これまでの勢いを考えると候補入りまでは間違いなさそうです。

 当初、受賞可能性も囁かれていた『ウエスト・サイド・ストーリー』は、組合賞や英国アカデミー賞(BAFTA)で思ったよりふるわなかったことから、若干後退。とはいえ枠は10本なので、候補入りはできそうな気がします。批評家に愛されたリコリス・ピザ』は、逆に英国アカデミー賞(BAFTA)で愛され、より勢いが増しているように思います。

 サンダンス映画祭で注目された『コーダ あいのうた』は、サマーリリースであるというディスアドバンテージを吹き飛ばす強さを前哨戦で発揮しており、ノミネーションは勝ち取りそうです。『ドリームプラン』も、当初ほどの勢いはないものの、一定の支持は得ており、こちらもノミネートまでは間違いなさそうです。

 今年最も賛否の分かれた作品は『ドント・ルック・アップ』。アダム・マッケイ監督らしく政治色の強い作りで、圧倒的な否定評がある一方、支持している層はかなりの熱量で推しているそうで、一位票をかき集めると思われます。

 以上の8本は他の作品に大きな差をつけて勢いのある作品で、波乱がなければ8本全てノミネーションを勝ち取りそうです。というわけで問題は残り2枠。前哨戦を信じるならば『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』は入りそうです。天才リン=マニュエル・ミランダが初めてメガホンをとった一本で、全米製作者組合賞(PGA)などにノミネートされているのを見る限り、入りそうかなと思っています。

 本当に難しいのが最後の1枠。可能性があると考えられているのは、評価の伸び悩んだ『愛すべき夫婦の秘密』『ハウス・オブ・グッチ』、批評家に愛され圧倒的な強さを見せる日本映画『ドライブ・マイ・カー』、オスカー受賞済の名監督らが監督を務める最新作『ナイトメア・アリー』マクベス、マギー・ジレンホールが初監督を務め、主演女優賞や脚色賞の候補入りも狙っている『ロスト・ドーター』...などなど。このうち『ドライブ・マイ・カー』を推す声が日本では非常に強く、また実際に前哨戦では圧倒的な強さでしたが、最も重要と言われる組合系の賞で姿を見せなかったのをみると作品賞候補は若干難しいのではというのが私の考えです。そうすると評価は伸び悩んだものの、全米製作者組合賞(PGA)に滑り込み、ニコール・キッドマンのみならずハビエル・バルデムが全米俳優組合賞(SAG)に候補入りした『愛すべき夫婦の秘密』を予想したいと思います。俳優人気も高いですし、アーロン・ソーキンの脚本はかなりアカデミー会員のお気に入りなので...。

 ちなみに、スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は圧倒的興行収入で話題沸騰中ですが、さすがにそれだけで候補入りできるとは思えず(もちろん評価は高いですが)、さすがに作品賞候補はないかなと思っています。

監督賞

f:id:Ta8747353824:20220204225125j:plain

その他

ケネス・ブラナー『Belfast』
アダム・マッケイ『Don't Look Up』
ジュリア・デュクルノー『Titane』など...

 

 監督賞は、作品賞を狙う作品としては必ずといっていいほどノミネートしておきたい部門です。過去、この部門でノミネートされずに作品賞を受賞した作品はたったの5本です。

 というわけで、作品賞の受賞に最も近い『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオンの候補入りはLOCKでしょう。すでに『ピアノ・レッスン』で候補入り経験もあり、非常に尊敬されている女性監督です。また、『DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴもかなり強く、監督賞候補は当確と言ってよいでしょう。

 当初もしかしたら候補入りしないのではと言われていたリコリス・ピザ』のポール・トーマス・アンダーソンは、賞レース後半で着実に勢いを増しており、ほぼ当確の位置まで近づいています。私個人としても大好きな監督なので、応援したいと思います。

 『ウエスト・サイド・ストーリー』のスティーヴン・スピルバーグは、英国アカデミー賞(BAFTA)で候補漏れしてしまったものの、全米監督組合賞(DGA)などでは着実に結果を残していること、圧倒的な知名度があることを考慮すると、候補入りまではいけるかなと予想をしてみました。...が残念ながらノミネーション落ちしてしまう可能性は、なきにしもあらず...というのが正直なところです。ベルファスト』のケネス・ブラナーも、全米監督組合賞(DGA)に入ったものの、俳優が監督した時はなぜか監督賞で無視される例が多く(ブラッドリー・クーパーベン・アフレックなど)、候補漏れの可能性は高いと言われています。もっともケネス・ブラナーは『ヘンリー五世』で監督賞にあがってはいるのですが...。

 さて仮にスティーヴン・スピルバーグケネス・ブラナーが候補落ちした場合、そこに入るのは誰なのか。最も可能性が高いのは、我らが『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介でしょう。全米監督組合賞(DGA)では候補入りしなかったものの、英国アカデミー賞(BAFTA)で候補入り。そもそもこの監督賞という部門は、作品賞よりも外国語映画に対して懐が広いことでも知られていて、今までも『アナザーラウンド』『COLD WAR あの歌、2つの心』『愛、アムール』『潜水服は蝶の夢を見る』などがその例として挙げられます。『パラサイト 半地下の家族』や『ROMA ローマ』ほどの勢いはないものの、サプライズに上がる可能性は高く、希望を込めて今回は濱口竜介を予想してみました。

主演女優賞

f:id:Ta8747353824:20220205103302j:plain

その他

アラナ・ハイム『Licorice Pizza』
レイチェル・ゼグラー『West Side Story
ジェニファー・ハドソン『Respect』
エミリア・ジョーンズ『CODA』など...

 

 賞レース前、受賞は『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートで決まりと言われていました。オスカーは実在の人物を演じると受賞しやすいと言われており、それもあのダイアナ妃。実際クリステン・スチュワートの演技は前評判に負けないほど素晴らしいようで、瞬く間にBUZZは拡大していきました。

 しかしながらゴールデングローブ賞では受賞を逃し、最も重要な賞である全米俳優組合賞(SAG)ではまさかの候補落ち。これは全ての予想屋を震え上がらせたと言っても過言ではないでしょう。おそらくクリステン・スチュワートが『トワイライト』シリーズで有名になったスター女優というイメージが未だに業界内では強いのかもしれません。スキャンダルが頭に残っている映画人も多いのも一つの要因でしょうか。監督が独特な作品を撮るパブロ・ララインであり、大衆受けしていないのも大きいのかもしれません。実際『スペンサー ダイアナの決意』は他の部門の組合賞でも無視されており、英国アカデミー賞(BAFTA)などでも衣装デザイン賞や作曲賞で無視されているのを考えると作品パワーの弱さが影響しているのかもしれません。(批評家からの評価は高いのですが...。)

 ではゴールデングローブ賞クリステン・スチュワートを破ったのは誰か。それは『愛すべき夫婦の秘密』のニコール・キッドマンでした。すでにオスカーを受賞済みの大スター。そんな彼女が一歩オスカーに近づいています。

 しかし今回、ゴールデングローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、全米俳優組合賞(SAG)、英国アカデミー賞(BAFTA)という重要な4つの賞をコンプリートした主演女優はたったの一人、『ハウス・オブ・グッチ』のレディー・ガガです。作品が賛否分かれていたことが彼女の足を引っ張ると思われていましたが、今の所、勢いをキープしており、候補入りまでは間違いないように思います。

 その他、『タミー・フェイの瞳』のジェシカ・チャステイン『ロスト・ドーター』のオリヴィア・コールマンなどが強いと言われています。ジェシカ・チャステインはすでに2度の候補経験がありそろそろ受賞するべき女優さんとも言われているほどの名優さんです。今回はメイクアップの力も借り実在の人物を見事に演じているようです。オリヴィア・コールマンは『女王陛下のお気に入り』でオスカーをすでに受賞した女優さん。本当に演技が巧く、スピーチも毎回ユーモアに富み非常にチャーミング。アカデミー会員に好かれているのもあり、非常に有力です。

 もしクリステン・スチュワートが前述の理由で候補落ちするとしたら誰が入るでしょうか。批評家系の賞で強かったリコリス・ピザ』のアラナ・ハイムでしょうか。『ウエスト・サイド・ストーリー』のレイチェル・ゼグラー『コーダ あいのうた』のエミリア・ジョーンズなどの作品パワーが強いかつ若手の女優さんがくるのでしょうか。全米俳優組合賞(SAG)にサプライズ候補入りした『リスペクト』のジェニファー・ハドソンの可能性も捨て切れません。でも個人的には結局クリステン・スチュワートがくるのでは、いやきて欲しいと願っています。

 最後に一部の人が予想している『Parallel Mothers』のペネロペ・クルスについて。ペネロペ・クルスは『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー賞をすでに受賞している名優で、実際今回も候補入りする可能性もあるにはありそうです。しかしながら、ゴールデングローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、全米俳優組合賞(SAG)、英国アカデミー賞(BAFTA)という重要な4つの賞のどこにも候補入りしていないことを考えると非常に厳しいように思います。今まで重要賞に現れず候補入りした例としては、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』のラキース・スタンフィールドや『ROMA ローマ』のマリナ・デ・タヴィラなどですが、どちらも作品賞パワーが非常に強く、それに引っ張られた形でノミネートされています(もちろん演技が素晴らしいのもあります)。一方『Parallel Mothers』は国際長編映画賞のスペイン代表に選出されていないだけでなく、他の部門でも作曲賞以外の浮上は難しい状況。作品自体の評価は高くても、賞レースでのパワー不足は否めず、ペネロペ・クルスの候補入りは難しいと考えます。私個人としては『Parallel Mothers』は非常に期待している作品なのですが...。

主演男優賞

f:id:Ta8747353824:20220205235152j:plain

その他

ハビエル・バルデム『Being the Ricardos』
ニコラス・ケイジ『Pig』
ホアキン・フェニックス『C'mon C'mon』
マハーシャラ・アリSwan Song』など...

 

 批評家に最も愛されたのは間違いなく『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のベネディクト・カンバーバッチです。ジェーン・カンピオンの新作での彼の存在感は圧倒的で、本当に素晴らしい演技でした。もう一人の本命は『ドリームプラン』のウィル・スミスです。映画界が誇る大スターであり、オスカーの候補経験もあるウィル・スミス。今回ついにオスカーも受賞するのではと言われています。この二人は間違いなく候補入りすると思われます。

 上記のTop2を追いかけるのは、tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』のアンドリュー・ガーフィールドマクベス』のデンゼル・ワシントンです。どちらも英国アカデミー賞(BAFTA)では候補落ちをしてしまいましたが、英国アカデミー賞(BAFTA)の投票方法は2021年より変わっており、ノミニーが尖っている傾向にあるのでそこまで痛手ではないはずです。どちらも確実とは言い切れませんが、ネームバリュー・評価共に高く、強いことは間違いないでしょう。

 以上で4枠が埋まるとすれば、あと1枠。この1枠に頭をかかえる人も多いでしょう。賞レース中盤まで勢いのあったのは『シラノ』のピーター・ディンクレイジです。テレビドラマで活躍しながら、映画界でも『スリー・ビルボード』などの傑作にも出演を続ける俳優さんです。今回はジョー・ライト監督のミュージカル映画で、素晴らしい演技を披露していると話題沸騰中です。ただし実は作品自体の評価はそこそこにとどまっており、映画の全米公開日も遅いことから作品がしっかりアカデミー会員に浸透していない可能性が考えられます。実際、ピーター・ディンクレイジは最も重要な全米俳優組合賞(SAG)で候補入りを逃しています。これが一体何を意味するのか。

 では全米俳優組合賞(SAG)で代わりに候補入りしたのは誰か。そう、『愛すべき夫婦の秘密』のハビエル・バルデムです。作品自体の評価は低めではあるものの、作品のBUZZは伸びていて、ニコール・キッドマンと一緒にノミネートされる可能性は非常に高いと思います。また、候補入りは厳しいと言われていた『ドント・ルック・アップ』のレオナルド・ディカプリオ英国アカデミー賞(BAFTA)にノミネートされてから再び勢いが増しています。ただし英国アカデミー賞(BAFTA)は、アカデミー賞の投票終了後にノミネーション発表されたため、どこまで影響するかは未知数というのが正直なところです。(英国アカデミー賞(BAFTA)の演技賞の投票方法は2021年から変わっていて、トップの2人以外は少人数の審査員による調整が入るようで、米国のアカデミー賞の投票方法とは大きく異なっています。)

 批評家系の賞で非常に強かったのは『Pig』のニコラス・ケイジです。既にオスカーを受賞している名優ニコラス・ケイジですが、近年はあまり評判の良くない作品を連発しており、完全に下降気味。そんな彼が久々に素晴らしい作品で素晴らしい演技を披露していると批評家の中で非常に話題になっています。ただし、賞レース前半で快走したからといってアカデミー賞にもノミネートされるとは限らないのが賞レースの面白いところであり、残酷なところで、例えば『魂のゆくえ』のイーサン・ホークや、『ヘレディタリー 継承』のトニ・コレット、『アンカット・ダイヤモンド』のアダム・サンドラーのように、評判が非常によく前半勢いあったにもかかわらず、オスカーまで届かないパターンになってしまうかもしれません。

 そのほか、『カモン カモン』が後半伸びれば、『カモン カモン』のホアキン・フェニックスが来るかもしれませんし、『スワン・ソング』のマハーシャラ・アリが滑り込む可能性もあります。個人的な希望はピーター・ディンクレイジですが、最後の一枠は大きく開かれており、誰が来てもおかしくないです。

助演女優賞

f:id:Ta8747353824:20220205235216j:plain

その他

アン・ダウド『Mass』
リタ・モレノWest Side Story
マーリー・マトリン『CODA』
ケイト・ブランシェット『Nightmare Alley』
ジェシー・バックリー『The Lost Daughter』など...

 

 『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズは、助演女優賞の受賞が確実と言われており、候補入りはほぼ当確と言えるでしょう。『ウエスト・サイド・ストーリー』の勢いはやや下降傾向ですが、作品自体の評価は非常に高く、彼女の圧倒的なパフォーマンスは圧巻という声は非常に大きいため、ノミネーションは間違いないと思われます。オリジナル版で同じ役柄で助演女優賞を受賞し、今回も主演している『ウエスト・サイド・ストーリー』のリタ・モレノとの票割れのみがやや気がかりですが、勢いをかき消すほどの心配要素ではないでしょう。

 重要賞でノミネーションされているベルファスト』のカトリーナ・バルフも強いでしょう。実は批評家の賞では受賞はほとんどしておらず、その点ではやや不安ですが、それでも候補入りまでは大丈夫なのではと思います。批評家好みで終わるかと思われた『PASSING 白い黒人』のルース・ネッガも強いです。作品が小品であることが気にかかりますが、候補経験もある女優さんで、作品・演技ともに評価が高いことから、候補入りが期待されます。白人と偽り生きる女性を繊細に大胆に演じており、本当に素晴らしい演技でした。

 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のキルスティン・ダンスト英国アカデミー賞(BAFTA)で候補漏れ、『ドリームプラン』のアーンジャニュー・エリスは最重要である全米俳優組合賞で候補漏れしてしまいましたが、携えている作品はどちらも勢いのある作品で、アカデミー賞では候補入りまでは安全なのではと考えています。特に英国アカデミー賞は独特な選考方法なので、そこまで影響はないかなと思います。絶対とは言い切れませんが...。

 その他有力なメンバーとしては、リタ・モレノをはじめ、『Mass』のアン・ダウド『コーダ あいのうた』のマーリー・マトリン『ナイトメア・アリー』のケイト・ブランシェットあたりでしょうか。個人的に応援しているのはアン・ダウドです。テレビや映画などの名バイプレイヤーとして知られる女優さんで、今回の作品も非常に素晴らしい演技との声があがっています。作品規模が非常に小さく、賞レースでもそこまで快走していないことを考えると、やや難しいかなと思っています。可能性は0ではないので、個人的には滑り込んで欲しいのですが...。全米俳優組合賞(SAG)でサプライズ候補となったケイト・ブランシェットも有力ですが、他メンバーが強力なため、オスカー候補入りの可能性はそこまで高くないように思います。

助演男優賞

f:id:Ta8747353824:20220205235221j:plain

その他

ジェシー・プレモンス『The Power of the Dog』
ジェイミー・ドーナン『Belfast』
ベン・アフレック『The Tender Bar』
J・K・シモンズ『Being the Ricardos』
マイク・ファイスト『West Side Story』など...

 

 今年も混沌が予想されていた助演男優賞部門ですが、トップのメンバーたちは固まってきたように思います。批評家に最も愛され、現在フロントランナーと言われているのは、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のコディ・スミット=マクフィです。作品がお披露目された段階では、主演のベネディクト・カンバーバッチや、キルスティン・ダンストなどの方が注目を集めており、コディ・スミット=マクフィは候補入りすら怪しいと言われておりました。しかしながら蓋を開けてみると、ノミネートどころが受賞も近い位置に。今最も勢いのある若手俳優さんです。

 彼の受賞に待ったをかけるのが、『コーダ あいのうた』のトロイ・コッツァです。重要賞全てに候補入りし、作品内でも圧倒的な存在感・ユーモアセンス、そして素晴らしい演技を披露しており、勢いは増すばかり。私も拝見しましたが、最後には彼に泣かされること間違いなしの演技です。彼の候補入りもLOCKとして良いでしょう。

 全米俳優組合賞(SAG)での衝撃はベルファスト』のキアラン・ハインズ、及びジェイミー・ドーナンが候補落ちしたことです。近年、助演部門は同じ作品からのダブルノミネートが続いていて、今年もそれが実現すると思われていましたが、今の勢いを見る限りどちらかが候補漏れしてもおかしくないように思います。キアラン・ハインズは勢いがあるため候補入り可能性はたかそうですが、ジェイミー・ドーナンはノミネーションも怪しい位置にいるでしょう。

 全米俳優組合賞(SAG)に入ったのは『ハウス・オブ・グッチ』のジャレット・レトリコリス・ピザ』のブラッドリー・クーパー『僕を育ててくれたテンダー・バー』のベン・アフレックです。ジャレット・レトは作品評価が低いものの、圧倒的なメイクの力を借り全くの別人に返信。俳優人気も高そうなので、酷評を吹き飛ばし候補入りするかもです。ブラッドリー・クーパーは皆が認める演技派でありスター俳優でもありますが、今回は出演時間がごくわずか。そこがマイナスになるかもしれません。

 他に考えらるのは『愛すべき夫婦の秘密』のJ・K・シモンズ『ウエスト・サイド・ストーリー』のマイク・ファイストなど。もし『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の勢いに乗った場合、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェシー・プレモンスがサプライズで入るかもしれません。今年の助演でのダブルノミネートはベルファストではなく『パワー・オブ・ザ・ドッグ』なのでは...、とも言われているようです。

脚本賞

  • Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  • Belfast『ベルファスト
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • King Richard『ドリームプラン』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
その他

The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
C'mon C'mon『カモン カモン』
Mass
The Worst Person in the World など...

 

 Original Screenplayこと脚本賞のトップ5はかなり固まってきていて、予想しやすいと言えるでしょう。逆に言えば、予想する側としてはあまり面白くない部門かもしれません。

 その5本というのは、『愛すべき夫婦の秘密』ベルファスト『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』リコリス・ピザ』です。このうちベルファスト『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』リコリス・ピザ』の4本はかなり強いでしょう。

 もし大きなサプライズがあるとしたら『愛すべき夫婦の秘密』の枠でしょうか。『愛すべき夫婦の秘密』を押しのけて候補入りする可能性があるのは、『フレンチ・ディスパッチ』『カモン カモン』『Mass』『The Worst Person in the World』あたり。特に現実的なのは『フレンチ・ディスパッチ』かもしれませんが、個人的にはThe Worst Person in the World』がくるかもと思っています。脚色賞の『ドライブ・マイ・カー』と並んで外国語映画が脚本で評価される可能性はそう低くないと思います。

 ただ、結局は『愛すべき夫婦の秘密』で落ち着くのかなと思っています。監督と脚本を務めたアーロン・ソーキンが非常に脚本部門で愛されている、というのがその根拠です。

脚色賞

  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

その他

tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
The Tragedy of Macbeth『マクベス
Passing『PASSING -白い黒人-』など...

 

 Adapted Screenplay、つまり脚色賞は原作などが存在する脚本へ与えらえる賞です。フロントランナーは、作品賞本命である『パワー・オブ・ザ・ドッグ』です。また原作が大変有名な『DUNE/デューン 砂の惑星も、SFでありながら非常に有力です。この2作品は余程のことがない限りノミネートされるでしょう。

 フランスの映画『エール!』をリメイクした『コーダ あいのうた』も非常に有力です。全米脚本家組合賞にも候補入りしており、作品の勢いもあることを考えると、こちらもノミネートまでは安全かなと思っています。

 残りの2枠が難しいのですが、順当にいけばマギー・ジレンホールの『ロスト・ドーター』がくるように思います。日本からは『ドライブ・マイ・カー』英国アカデミー賞(BAFTA)にノミネートされており、安全とは言えませんが候補入りする可能性は大いにあり得そうです。『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』『ウエスト・サイド・ストーリー』などがくる可能性もありますが、ミュージカル映画というのがどこまで影響するか。特に『ウエスト・サイド・ストーリー』は元々有力候補だったにもかかわらず英国アカデミー賞(BAFTA)では落選。案外厳しい立ち位置にいるのかもしれません。

撮影賞

その他

West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
Cyrano『シラノ』
No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』など...

 

 全米撮影組合賞とブロードキャスト映画批評家協会賞、そして英国アカデミー賞(BAFTA)でコンプリートノミネートされた作品で且つ、候補入りも安全圏内だと思われるのはで『DUNE/デューン 砂の惑星『パワー・オブ・ザ・ドッグ』マクベスの3本だと思います。

 一方で当初強いと思われていた『ウエスト・サイド・ストーリー』は完全に失速。個人的に予告編を観る限り、なぜ『ウエスト・サイド・ストーリー』がここまで撮影賞で無視されているのが理解ができないのですが、大変厳しい位置にいることは間違いないようです。代わりに前述した3つの賞をコンプリートしたのは『ナイトメア・アリー』です。『ナイトメア・アリー』もオスカーでノミネートを勝ち取りそうだなと思っています。

 最後の一枠は、全米撮影組合賞などで快走しているベルファストかなと思っています。他の作品の方がノミネートされるべきという声もちらほら聞こえてきますが、白黒映画というのはこの部門では愛されがちなので、私はベルファストを予想したいと思います。

 その他、『ウエスト・サイド・ストーリー』をはじめ、『フレンチ・ディスパッチ』『シラノ』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』あたりが匂う気がします。

編集賞

その他

No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
King Richard『ドリームプラン』
tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』など...

 

 編集賞は、監督賞や脚本・脚色賞に並び非常に重要な部門と言われています。作品賞受賞を目指す作品は、是非ともこの部門のノミネートを勝ち取っておきたいものです。

 ということで作品賞本命の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』英国アカデミー賞(BAFTA)を落としているものの、オスカーでは復活できるのではと思っています。その他『DUNE/デューン 砂の惑星』『ベルファストも非常に強く全米編集者組合賞などで候補入りしていることから、オスカーでもノミネーションを勝ち取るだろうと言われています。

 さて残り2枠の戦い。有力なのは『ドント・ルック・アップ』『リコリス・ピザ』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』などでしょうか。今回の予想では、個人的に編集が素晴らしいと思った『ドント・ルック・アップ』と、監督を応援しているリコリス・ピザ』を予想しました。『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』英国アカデミー賞(BAFTA)に候補入りしていますが、なんとなくイギリス映画だったからという要素もあったと思うので、今回は外しました。

 ダークホースは『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』でしょうか。『ウエスト・サイド・ストーリー』は完全に失速。また、個人的に編集が本当に素晴らしいと思ったのはドキュメンタリーの『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』。まぁ何れにしても、上位の作品を打ち破るのは困難な気がします。

美術賞

その他

Cyrano『シラノ』
Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
Cruella『クルエラ』
Belfast『ベルファスト』など...

 

 映画のセットや小物などの美しさを思いっきり堪能するのも映画の醍醐味の一つですよね。毎年美術賞に候補入りする作品たちは、みているだけで美術の美しさにうっとりしてしまうものばかりです。

 今年候補落ちが考えられないと多くの予想屋が太鼓判を押すのが、『DUNE/デューン 砂の惑星』『フレンチ・ディスパッチ』『ナイトメア・アリー』『ウエスト・サイド・ストーリー』の4本です。ウェス・アンダーソン作品の美術の美しさはもちろんですし、ギレルモ・デル・トロ作品の美的センスも独特で素晴らしい、『DUNE/デューン 砂の惑星のSFらしいスケールの大きい美術も見ものです。『ウエスト・サイド・ストーリー』は、英国アカデミー賞(BAFTA)の他部門では無視されがちだったものの、美術賞はしっかりおさえており、この部門の候補入りは安全圏内です。

 残り一枠に頭を抱えているのですが、私はマクベスを予想。本当に美しい美術でしたので、是非皆さんも観てみてください。マクベスの代わりに他が入るとすれば、『シラノ』リコリス・ピザ』などでしょうか。特に『シラノ』がどこまでアカデミー会員に浸透しているのか、ピーター・ディンクレイジの主演男優賞と含めて注目です。

衣装デザイン賞

その他

Cyrano『シラノ』
The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
The Green Knight など...

 

 候補入り安全圏内に入っていると言えるのは、『クルエラ』『DUNE/デューン 砂の惑星でしょう。特に『クルエラ』は衣装が主題の映画であり、エマ・ストーンはじめとするキャラクターたちが着ているゴージャスでアイデア満載の衣装を、たくさん堪能できる映画でしたよね。

 また、『ナイトメア・アリー』も非常に有力でしょう。全米衣装デザイナー組合賞をはじめとした様々な賞に候補入りしており、順当に行けば候補入りまではいけるのではと思います。

 衣装主体の映画といえば、あのグッチ一族を描いた『ハウス・オブ・グッチ』です。英国アカデミー賞(BAFTA)では候補漏れしたものの、レディー・ガガの主演女優賞BUZZと共にこちらも勢いありで、なんとかノミネーションは勝ち取るのではと思われます。

 ギリギリのラインにいるのは『ウエスト・サイド・ストーリー』英国アカデミー賞(BAFTA)での候補落ちによりやや勢いは下降気味...、ではあるものの、予告を見る限り本当に素晴らしい衣装ばかりで、普通に考えればノミネートされそうだと思っています。もし仮に別の作品が入るとすれば、『シラノ』『フレンチ・ディスパッチ』などが強いと思われます。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

  • Coming 2 America『星の王子 ニューヨークへ行く2』
  • Cruella『クルエラ』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • The Eyes of Tammy Faye『タミー・フェイの瞳』
  • House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』

その他

Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
Cyrano『シラノ』
The Suicide Squad『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』

 

 全米メイクアップアーティスト&ヘアスタイリスト組合賞やブロードキャスト映画批評家協会賞などの重要賞にノミネートされた『クルエラ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『タミー・フェイの瞳』『ハウス・オブ・グッチ』の4本は圧倒的な強さがあり、どの作品も候補入りまではかたいと思います。

 もし上記の4作品が入るとすると、他の作品は残りの一枠をかけた戦いになると考えられます。その座を狙うのは、『星の王子 ニューヨークへ行く2』『愛すべき夫婦の秘密』『シラノ』『ナイトメア・アリー』『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』など。この中だと『愛すべき夫婦の秘密』『ナイトメア・アリー』あたりが作品力を携えて滑り込む可能性がありそうですが、個人的には『星の王子 ニューヨークへ行く2』を予想します。年寄りメイクなどは非常にオスカー好みであり、コメディ映画は何気にこの部門は強いため、この作品を予想したいと思います。

 その他ショートリストに残っているのは、『ウエスト・サイド・ストーリー』。サプライズももしかしたらあるかもしれません。

音響賞

その他

Belfast『ベルファスト
The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
The Matrix Resurrections『マトリックス レザレクションズ』
tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
Last Night in Soho『ラストナイト・イン・ソーホー』

 

 前回より録音賞と音響編集賞が一つに。今回の予想は全米録音監督組合賞と全米音響効果監督組合賞の両者を参考にしながら、作成いたしました。

 有力なのは、『DUNE/デューン 砂の惑星『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』です。どちらも大作であり、それぞれSFとスパイアクションというジャンルであり、非常に音響が効果的に使われています。『DUNE/デューン 砂の惑星が作品として合わなかった人も、音響の素晴らしさだけは同意していただけると思います。

 また大作といえば、MCUの特大ヒット作、スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が有力と言われています。またこの部門はミュージカル映画も有力で、今年でいうと『ウエスト・サイド・ストーリー』『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』がそれにあたります。この2本だと『ウエスト・サイド・ストーリー』がより候補可能性が高そうです。

 そして今回私はちょっと挑戦的にクワイエット・プレイス 破られた沈黙』を予想してみました。前作もオスカーの音響編集賞に候補入りしているため、この作品を予想してみました。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の可能性も高そうですが...。

視覚効果賞

その他

Godzilla vs. Kong『ゴジラvsコング』
Free Guy『フリー・ガイ』
Ghostbusters: Afterlife『ゴーストバスターズ アフターライフ』など...

 

 確実に候補入り、そしておそらく受賞するのは『DUNE/デューン 砂の惑星でしょう。こちらの候補入りは当確として良いと思います。また『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』『マトリックス レザレクションズ』の2作品も非常に強く、視覚効果賞候補入りも安全圏内です。

 残りの2枠がやや流動的で迷いどころですが、興行成績が無視できないスパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』と、同じくMCUでそれなりの評価を得ている『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を予想しました。どちらも超大作で、わかりやすい視覚効果をふんだんに使用しているので、そういう意味でも強力です。

 逆転を狙うのは、ゴジラvsコング』『フリー・ガイ』ゴーストバスターズ アフターライフ』でしょうか。後者2作品は英国アカデミー賞(BAFTA)、前者1作品は全米視覚効果組合賞にノミネートされており、可能性は0ではありません。

 その他ショートリストに残っているのはMCU『エターナルズ』『ブラック・ウィドウ』。ただしどちらも難しい位置にあると言って良いでしょう。

作曲賞

  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

その他

Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
Pararell Mothers
Spencer『スペンサー ダイアナの決意』など...

 

 受賞を狙うのは『DUNE/デューン 砂の惑星ハンス・ジマーです。彼の候補落ちはないでしょう。また『ドント・ルック・アップ』『パワー・オブ・ザ・ドッグ』も非常に強く、候補入りまでは順調にいけるのではと言われています。

 常連である『フレンチ・ディスパッチ』アレクサンドル・デスプラは、ブロードキャスト映画批評家協会賞で候補漏れしてしまいましたが、他では強く、こちらもかなり有力です。

 残りの枠に収まりそうなのはおそらく『ミラベルと魔法だらけの家』『愛すべき夫婦の秘密』『Pararell Mothers』のどれか。『愛すべき夫婦の秘密』が入りそうな気がしていますが、ディズニー映画でスコアも絶賛されている『ミラベルと魔法だらけの家』を予想してみました。

 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』といえば、同じ作曲家の『スペンサー ダイアナの決意』も有力ですが、賞レースではふるっておらず、難しいでしょう。

歌曲賞

  • "Down to Joy"『ベルファスト
  • "Just Look Up"『ドント・ルック・アップ』
  • "Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』
  • "Be Alive"『ドリームプラン』
  • "No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』

その他

"Somehow You Do"『Four Good Days
"Here I Am (Singing My Way Home)"『リスペクト』
"Beyond the Shore"『コーダ あいのうた』
"Guns Go Bang"『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』など...

 

 今年の主題歌のラインナップは非常に豪華。ビリー・アイリッシュ"No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』ビヨンセ"Be Alive"『ドリームプラン』を筆頭に、アリアナ・グランデ"Just Look Up"『ドント・ルック・アップ』も非常に有力です。

 またあのリン=マニュエル・ミランダが曲を手がけた"Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』も候補入りしそうです。もともとディズニー音楽は強いですからね。

 作品の勢いを信じれば"Down to Joy"ベルファストも強そうです。無冠の女王であるダイアン・ウォーレンの"Somehow You Do"『Four Good Daysも注目です。ネームバリューでいえば、キッド・カディとジェイ・Zの"Guns Go Bang"『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』がくるかもしれません。もちろん曲も素晴らしいです。ゴールデングローブ賞にノミネートされた"Here I Am (Singing My Way Home)"『リスペクト』も可能性はありそうです。

長編アニメーション賞

  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Flee
  • Luca『あの夏のルカ』
  • The Mitchells vs. the Machines『ミッチェル家とマシンの反乱』
  • Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』

その他

Belle『竜とそばかすの姫』
Vivo『ビーボ』
Ron's Gone Wrong『ロン 僕のポンコツ・ボット』
The Summit of the Gods など...

 

 この部門はほぼノミネーションは固定されていて、波乱なければ5本はもう決まっています。その5本とは...、『ミラベルと魔法だらけの家』『Flee』『あの夏のルカ』『ミッチェル家とマシンの反乱』『ラーヤと龍の王国』です。ディズニー映画から『ミラベルと魔法だらけの家』『ラーヤと龍の王国』ピクサーから『あの夏のルカ』、そしてNetflixソニーからは『ミッチェル家とマシンの反乱』が参戦。ドキュメンタリー映画でアニメーションでもあるという異色の作品Flee』も圧倒的な強さを発揮しています。受賞は『ミラベルと魔法だらけの家』『ミッチェル家とマシンの反乱』のどちらかでしょう。

 日本からは『竜とそばかすの姫』がノミネートを狙っていますが、上位5本が強すぎるため、やや難しいというのが正直なところでしょう。

長編ドキュメンタリー賞 

  • Flee
  • Procession『プロセッション -救済への行進-』
  • The Rescue『THE RESCUE/奇跡を起こした者たち』
  • Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
  • The Velvet Undergroundヴェルヴェット・アンダーグラウンド

その他

Ascension
Attica
Julia
President
Billie Eilish: The World’s a Little Blurry『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』など...

 

 この部門は毎年波乱が起こりやすい部門です。毎年最も賞レースを快走していた作品がなぜかノミネートされないという事件が起きているからです。

 そんな中今年賞レースを快走しているのは3本。それは『Flee』『THE RESCUE/奇跡を起こした者たち』『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』です。何もなければ全てノミネートされそうですが、前述の通りフロントランナーでも平気で候補漏れする部門なので、どの作品も確実とはいえません。...が、色々考えても何も始まらないので、とりあえず3本全部が候補入りするとして予想を立てました。ちなみに『THE RESCUE/奇跡を起こした者たち』は試写会で、『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は劇場で鑑賞しましたが、どちらも大大大傑作でしたのでぜひ。

 残りの枠は非常に難しく、とりあえずよく耳にしたヴェルヴェット・アンダーグラウンド『プロセッション -救済への行進-』を予想しました。

国際長編映画賞 

  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』(日本)
  • Flee (デンマーク)
  • The Hand of God『The Hand of God』(イタリア)
  • A Hero『英雄の証明』(イラン)
  • The Worst Person in the World (ノルウェー)

その他

Compartment No. 6 (フィンランド)
I'm Your Man『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(ドイツ)
Prayers for the Stolen (メキシコ) など...

 

 アカデミー賞常連の監督といえば、イランのアスガー・ファルハディ監督。同じくオスカー受賞済みのイタリアのパオロ・ソレンティーノ監督。彼らは今回それぞれ『英雄の証明』『The Hand of God』を携えて参戦。非常に有力です。

 また我らが日本からは、濱口監督の『ドライブ・マイ・カー』参戦。正直他の作品よりも圧倒的な強さで、受賞も最も近い位置にいます。

 その受賞に待ったをかけられる作品はノルウェー『The Worst Person in the World』かもしれません。今回参戦しているどの作品よりもチャーミングで素晴らしいという評価もあがっており、受賞可能性もあります。

 『Flee』は誰も成し遂げていない長編ドキュメンタリー賞・長編アニメーション賞・国際長編映画賞のトリプルノミネートを目指します。実現すれば歴史的出来事として語り継がれるでしょう。もしかするとフィンランド『Compartment No. 6』、ドイツのアイム・ユア・マン 恋人はアンドロイドがそれを阻止するかもしれませんし、メキシコのPrayers for the Stolenのサプライズもあるかもです。非常に注目の部門ですね!

短編映画賞

  • Censor of Dreams
  • The Long Goodbye
  • Tala'vision
  • When the Sun Sets
  • You're Dead Helen

 

 他には『天空の下で』『あのクリスマス』なども有力です。

短編アニメーション賞

  • Only a Child
  • Robin Robin『ことりのロビン』
  • Step into the River
  • Us Again『あの頃をもう一度』
  • The Windshield Wiper

 

 ディズニーから『あの頃をもう一度』が参戦。『ことりのロビン』Netflixで観れます。

短編ドキュメンタリー賞

  • Audible『オーディブル:鼓動を響かせて』
  • Coded: The Hidden Love of J.C. Leyendecker
  • The Queen of Basketball
  • Three Songs for Benazir『ベナジルに捧げる3つの歌』
  • When We Were Bullies

 

 オーディブル:鼓動を響かせて』『ベナジルに捧げる3つの歌』Netflixですでに観ることができますので是非。

まとめ

さていかがでしたか?大変長い駄文になってしまいましたが、楽しんでいただけたら幸いです。あくまで予想なので外れる可能性の方が高いですが(笑)

第94回アカデミー賞は現地時間2/8の朝に発表予定となっています。

皆さんもぜひ予想を立てて挑んでみてください。

それでは、また、次回!

第94回アカデミー賞 ノミネート予想第六弾(1/30)

f:id:Ta8747353824:20220130130349j:plain

第94回アカデミー賞ノミネート予想

今回も

第94回アカデミー賞ノミネート予想です!

今回は第六弾になります。

 

英国アカデミー賞のノミネーションがまだ発表されていませんので、今回はメモ程度の予想だと思っていただければと思います。

最終的なノミネート予想は英国アカデミー賞のノミネーション発表後に発表します。

 

今回も短編を除く全20部門を予想します!!!

作品賞ノミネート予想

  1. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  2. Belfast『ベルファスト
  3. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  4. Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  5. CODA『コーダ あいのうた』
  6. King Richard『ドリームプラン』
  7. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  8. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  9. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  10. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  11. Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  12. House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』
  13. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  14. The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  15. The Tragedy of Macbethマクベス
  16. C'mon C'mon『カモン カモン』
  17. Passing『PASSING -白い黒人-』
  18. Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

 

監督賞ノミネート予想

  1. ジェーン・カンピオン『The Power of the Dog』
  2. スティーヴン・スピルバーグWest Side Story
  3. ドゥニ・ヴィルヌーヴ『Dune』
  4. ケネス・ブラナー『Belfast』
  5. ポール・トーマス・アンダーソン『Licorice Pizza』
  6. 濱口竜介『Drive My Car』
  7. アダム・マッケイ『Don't Look Up』
  8. リン=マニュエル・ミランダ『tick, tick... BOOM!』
  9. レイナルド・マーカス・グリーン『King Richard』
  10. シアン・ヘダー『CODA』

 

主演女優賞ノミネート予想

  1. 二コール・キッドマン『Being the Ricardos』
  2. ジェシカ・チャステイン『The Eyes of Tammy Faye』
  3. クリステン・スチュワート『Spencer』
  4. オリヴィア・コールマン『The Lost Daughter』
  5. レディ・ガガ『House of Gucci
  6. アラナ・ハイム『Licorice Pizza』
  7. レイチェル・ゼグラー『West Side Story
  8. ジェニファー・ハドソン『Respect』
  9. エミリア・ジョーンズ『CODA』
  10. ペネロペ・クルスParallel Mothers』

 

主演男優賞ノミネート予想

  1. ウィル・スミス『King Richard』
  2. ベネディクト・カンバーバッチ『The Power of the Dog』
  3. アンドリュー・ガーフィールドtick, tick... BOOM!』
  4. デンゼル・ワシントン『The Tragedy of Macbeth』
  5. ピーター・ディンクレイジ『Cyrano』
  6. ハビエル・バルデム『Being the Ricardos』
  7. レオナルド・ディカプリオ『Don't Look Up』
  8. ニコラス・ケイジ『Pig』
  9. クーパー・ホフマン『Licorice Pizza
  10. ホアキン・フェニックス『C'mon C'mon』

 

助演女優賞ノミネート予想

  1. アリアナ・デボーズ『West Side Story
  2. カトリーナ・バルフ『Belfast』
  3. キルスティン・ダンスト『The Power of the Dog』
  4. ーンジャニュー・エリス『King Richard』
  5. ルース・ネッガ『Passing
  6. アン・ダウド『Mass』
  7. リタ・モレノWest Side Story
  8. マーリー・マトリン『CODA』
  9. ケイト・ブランシェット『Nightmare Alley』
  10. メリル・ストリープ『Don't Look Up

 

助演男優賞ノミネート予想 

  1. コディ・スミット=マクフィー『The Power of the Dog』
  2. トロイ・コッツァー『CODA
  3. キアラン・ハインズ『Belfast』
  4. ジャレッド・レト『House of Gucci
  5. ブラッドリー・クーパー『Licorice Pizza
  6. ジェイミー・ドーナン『Belfast』
  7. ベン・アフレック『The Tender Bar』
  8. J・K・シモンズ『Being the Ricardos』
  9. ロビン・デ・ヘスス『tick, tick... BOOM!』
  10. ジェイソン・アイザックス『Mass』

 

脚本賞ノミネート予想 

  1. Belfast『ベルファスト
  2. Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  3. King Richard『ドリームプラン』
  4. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  5. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  6. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  7. C'mon C'mon『カモン カモン』
  8. Mass
  9. A Hero『英雄の証明』
  10. The Worst Person in the World

 

脚色賞ノミネート予想 

  1. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  2. CODA『コーダ あいのうた』
  3. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  4. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  5. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  6. The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  7. Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  8. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  9. The Tragedy of Macbeth『マクベス
  10. Passing『PASSING -白い黒人-』

 

撮影賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  3. The Tragedy of Macbeth『マクベス
  4. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  5. Belfast『ベルファスト
  6. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  7. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  8. Cyrano『シラノ』
  9. Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  10. Spencer『スペンサー』

 

編集賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. King Richard『ドリームプラン』
  3. Belfast『ベルファスト
  4. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  5. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  6. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  7. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  8. Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  9. No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  10. CODA『コーダ あいのうた』

 

美術賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  3. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  4. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  5. The Tragedy of Macbeth『マクベス
  6. Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  7. Spencer『スペンサー』
  8. Cyrano『シラノ』
  9. Cruella『クルエラ』
  10. Belfast『ベルファスト

 

衣装デザイン賞ノミネート予想 

  1. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  2. Cruella『クルエラ』
  3. House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』
  4. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  5. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  6. Cyrano『シラノ』
  7. Spencer『スペンサー』
  8. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  9. Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  10. The Last Duel『最後の決闘裁判』

 

メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. Cruella『クルエラ』
  3. The Eyes of Tammy Faye『タミー・フェイの瞳』
  4. Coming 2 America『星の王子 ニューヨークへ行く2』
  5. House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』
  6. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  7. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  8. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  9. Cyrano『シラノ』
  10. The Suicide Squad『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』

 

視覚効果賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  3. Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
  4. The Matrix Resurrections『マトリックス レザレクションズ』
  5. Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』
  6. Godzilla vs. Kong『ゴジラvsコング』
  7. Eternals『エターナルズ』
  8. Free Guy『フリー・ガイ』
  9. Ghostbusters: Afterlife『ゴーストバスターズ アフターライフ』
  10. Black Widow『ブラック・ウィドウ』

 

音響賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  3. No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  4. Belfast『ベルファスト
  5. Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
  6. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  7. The Matrix Resurrections『マトリックス レザレクションズ』
  8. A Quiet Place: Part Ⅱ『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
  9. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  10. Last Night in Soho『ラストナイト・イン・ソーホー』

 

作曲賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  3. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  4. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  5. Pararell Mothers
  6. Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  7. Spencer『スペンサー』
  8. The Tragedy of Macbeth『マクベス
  9. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  10. The Green Knight

 

歌曲賞ノミネート予想 

  1. "No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  2. "Be Alive"『ドリームプラン』
  3. "Just Look Up"『ドント・ルック・アップ』
  4. "Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』
  5. "Down to Joy"『ベルファスト
  6. "Somehow You Do"『Four Good Days
  7. "So May We Start"『アネット』
  8. "Here I Am (Singing My Way Home)"『リスペクト』
  9. "Beyond the Shore"『コーダ あいのうた』
  10. "Guns Go Bang"『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』

 

長編アニメーション賞ノミネート予想 

  1. Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  2. Flee
  3. The Mitchells vs. the Machines『ミッチェル家とマシンの反乱』
  4. Luca『あの夏のルカ』
  5. Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』
  6. Belle『竜とそばかすの姫』
  7. Vivo『ビーボ』
  8. Ron's Gone Wrong『ロン 僕のポンコツ・ボット』
  9. The Summit of the Gods
  10. My Sunny Maad

 

長編ドキュメンタリー賞ノミネート予想 

  1. The Rescue『THE RESCUE/奇跡を起こした者たち』
  2. Flee
  3. Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
  4. The Velvet Undergroundヴェルヴェット・アンダーグラウンド
  5. Procession『プロセッション -救済への行進-』
  6. Ascension
  7. Attica
  8. Julia
  9. President
  10. Billie Eilish: The World’s a Little Blurry『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』

 

国際長編映画賞ノミネート予想 

  1. Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』(日本)
  2. The Worst Person in the World (ノルウェー)
  3. A Hero『英雄の証明』(イラン)
  4. The Hand of God『The Hand of God』(イタリア)
  5. Flee (デンマーク)
  6. Compartment No. 6 (フィンランド)
  7. I'm Your Man『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(ドイツ)
  8. Lamb (アイスランド)
  9. Lunana: A Yak in the Classroom『ブータン 山の教室』(ブータン)
  10. The Good Boss (スペイン)

第79回ゴールデングローブ賞 受賞結果!速報!

f:id:Ta8747353824:20220110113959p:plain

第79回ゴールデングローブ賞 映画部門受賞結果!

ついに発表されましたね!ゴールデングローブ賞

受賞結果をまとめてみました!

第79回ゴールデングローブ賞 結果

作品賞〈ドラマ部門〉

  • Belfast『ベルファスト
  • CODA『コーダ あいのうた』
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  • King Richard『ドリームプラン』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

主演女優賞〈ドラマ部門〉

主演男優賞〈ドラマ部門〉

作品賞〈コメディ/ミュージカル部門〉

  • Cyrano『シラノ』
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  • West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』

主演女優賞〈コメディ/ミュージカル部門〉

主演男優賞〈コメディ/ミュージカル部門〉

監督賞

助演女優賞

  • カトリーナ・バルフ『ベルファスト
  • アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
  • キルスティン・ダンスと『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • アーンジャニュー・エリス『ドリームプラン』
  • ルース・ネッガ『PASSING -白い黒人-』

 助演男優賞

脚本賞

  • Licorice Pizza『リコリス・ピザ』
  • Belfast『ベルファスト
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  • Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』

長編アニメーション映画賞

  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • Flee
  • Luca『あの夏のルカ』
  • My Sunny Maad
  • Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』

外国語映画賞

  • Compartment No. 6 (フィンランド)
  • Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』(日本)
  • The Hand of God『The Hand of God』(イタリア)
  • A Hero (イラン)
  • Parallel Mothers (スペイン)

作曲賞

  • The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  • Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  • The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  • Parallel Mothers
  • Dune『DUNE/デューン 砂の惑星

歌曲賞

  • “Be Alive”『ドリームプラン』
  • Dos Oruguitas”『ミラベルと魔法だらけの家』
  • "Down to Joy"『ベルファスト
  • "Here I Am (Singing My Way Home)"『リスペクト』
  • “No Time to Die”『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

第94回アカデミー賞 ノミネート予想第五弾(1/3)

f:id:Ta8747353824:20220103103137j:plain

第94回アカデミー賞ノミネート予想

あけましておめでとうございます!

2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

早速ですが...

2022年最初の、第94回アカデミー賞ノミネート予想です!

今回は第五弾になります。

今回も短編を除く全20部門を予想します!!!

作品賞ノミネート予想

  1. Licorice Pizza -
  2. Belfast『ベルファスト-
  3. King Richard『ドリームプラン』
  4. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  5. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  6. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』-
  7. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  8. CODA『コーダ あいのうた』
  9. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  10. The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  11. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  12. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  13. C'mon C'mon -
  14. Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』NEW
  15. The Tragedy of Macbethマクベス
  16. Spencer『スペンサー』
  17. Passing『PASSING -白い黒人-』-
  18. Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』NEW
  19. Flee -
  20. Mass 

 

監督賞ノミネート予想

  1. ドゥニ・ヴィルヌーヴ『Dune』
  2. ジェーン・カンピオン『The Power of the Dog』
  3. ケネス・ブラナー『Belfast』
  4. ポール・トーマス・アンダーソン『Licorice Pizza』
  5. スティーヴン・スピルバーグWest Side Story
  6. アダム・マッケイ『Don't Look Up』
  7. リン=マニュエル・ミランダ『tick, tick... BOOM!』
  8. レイナルド・マーカス・グリーン『King Richard』
  9. ギレルモ・デル・トロ『Nightmare Alley』
  10. 濱口竜介『Drive My Car』

 

主演女優賞ノミネート予想

  1. クリステン・スチュワート『Spencer』
  2. ジェシカ・チャステイン『The Eyes of Tammy Faye』
  3. レディ・ガガ『House of Gucci
  4. 二コール・キッドマン『Being the Ricardos』
  5. オリヴィア・コールマン『The Lost Daughter』
  6. アラナ・ハイム『Licorice Pizza』
  7. エミリア・ジョーンズ『CODA』
  8. ペネロペ・クルスParallel Mothers』
  9. ジェニファー・ハドソン『Respect』
  10. フランシス・マクドーマンド『The Tragedy of Macbeth』

 

主演男優賞ノミネート予想

  1. ウィル・スミス『King Richard』
  2. ベネディクト・カンバーバッチ『The Power of the Dog』
  3. アンドリュー・ガーフィールドtick, tick... BOOM!』
  4. デンゼル・ワシントン『The Tragedy of Macbeth』
  5. ピーター・ディンクレイジ『Cyrano』
  6. レオナルド・ディカプリオ『Don't Look Up』
  7. ニコラス・ケイジ『Pig』
  8. ホアキン・フェニックス『C'mon C'mon』
  9. ハビエル・バルデム『Being the Ricardos』
  10. ブラッドリー・クーパー『Nightmare Alley

 

助演女優賞ノミネート予想

  1. アリアナ・デボーズ『West Side Story
  2. カトリーナ・バルフ『Belfast』
  3. ーンジャニュー・エリス『King Richard』
  4. キルスティン・ダンストン『The Power of the Dog』
  5. ルース・ネッガ『Passing
  6. マーリー・マトリン『CODA』
  7. アン・ダウド『Mass』
  8. リタ・モレノWest Side Story
  9. メリル・ストリープ『Don't Look Up
  10. ケイト・ブランシェット『Nightmare Alley』

 

助演男優賞ノミネート予想 

  1. トロイ・コッツァー『CODA
  2. キアラン・ハインズ『Belfast』
  3. ジェイミー・ドーナン『Belfast』
  4. コディ・スミット=マクフィー『The Power of the Dog』
  5. ジャレッド・レト『House of Gucci
  6. ロビン・デ・ヘスス『tick, tick... BOOM!』
  7. ジェイソン・アイザックス『Mass』
  8. ジョン・バーンサル『King Richard
  9. ベン・アフレック『The Tender Bar』
  10. J・K・シモンズ『Being the Ricardos』

 

脚本賞ノミネート予想 

  1. Licorice Pizza
  2. Belfast『ベルファスト
  3. King Richard『ドリームプラン』
  4. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  5. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  6. C'mon C'mon
  7. Mass
  8. Spencer『スペンサー』
  9. A Hero
  10. The Worst Person in the World

 

脚色賞ノミネート予想 

  1. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  2. CODA『コーダ あいのうた』
  3. The Lost Daughter『ロスト・ドーター』
  4. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  5. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  6. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  7. The Tragedy of Macbeth『マクベス
  8. Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』
  9. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  10. Passing『PASSING -白い黒人-』

 

撮影賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  3. The Tragedy of Macbeth『マクベス
  4. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  5. Belfast『ベルファスト
  6. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  7. Spencer『スペンサー』
  8. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  9. Cyrano『シラノ』
  10. Licorice Pizza

 

編集賞ノミネート予想 

  1. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  2. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  3. King Richard『ドリームプラン』
  4. Belfast『ベルファスト
  5. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  6. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  7. Licorice Pizza
  8. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  9. CODA『コーダ あいのうた』
  10. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』

 

美術賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  3. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  4. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  5. Belfast『ベルファスト
  6. Spencer『スペンサー』
  7. Cyrano『シラノ』
  8. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  9. Licorice Pizza
  10. The Tragedy of Macbeth『マクベス

 

衣装デザイン賞ノミネート予想 

  1. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  2. Cruella『クルエラ』
  3. House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』
  4. Spencer『スペンサー』
  5. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  6. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  7. Cyrano『シラノ』
  8. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  9. Licorice Pizza
  10. The Last Duel『最後の決闘裁判』

 

メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート予想 

  1. House of Gucci『ハウス・オブ・グッチ』
  2. The Eyes of Tammy Faye『タミー・フェイの瞳』
  3. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  4. Cruella『クルエラ』
  5. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  6. Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』
  7. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  8. Cyrano『シラノ』
  9. The Suicide Squad『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
  10. Coming 2 America『星の王子 ニューヨークへ行く2』

 

視覚効果賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. The Matrix Resurrections『マトリックス レザレクションズ』
  3. Godzilla vs. Kong『ゴジラvsコング』
  4. Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』
  5. Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
  6. No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  7. Eternals『エターナルズ』
  8. Free Guy『フリー・ガイ』
  9. Ghostbusters: Afterlife『ゴーストバスターズ アフターライフ』
  10. Black Widow『ブラック・ウィドウ』

 

音響賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
  3. No Time to Die『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  4. Belfast『ベルファスト
  5. tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
  6. The Matrix Resurrections『マトリックス レザレクションズ』
  7. A Quiet Place: Part Ⅱ『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
  8. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  9. Last Night in Soho『ラストナイト・イン・ソーホー』
  10. Spider-Man: No Way Home『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

 

作曲賞ノミネート予想 

  1. Dune『DUNE/デューン 砂の惑星
  2. Spencer『スペンサー』
  3. The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
  4. Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  5. The French Dispatch『フレンチ・ディスパッチ』
  6. Pararell Mothers
  7. Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
  8. The Tragedy of Macbeth『マクベス
  9. Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
  10. The Green Knight

 

歌曲賞ノミネート予想 

  1. "Be Alive"『ドリームプラン』
  2. "No Time to Die"『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
  3. "Just Look Up"『ドント・ルック・アップ』
  4. "Dos Oruguitas"『ミラベルと魔法だらけの家』
  5. "Down to Joy"『ベルファスト
  6. "Somehow You Do"『Four Good Days
  7. "So May We Start"『アネット』
  8. "Here I Am (Singing My Way Home)"『リスペクト』
  9. "Beyond the Shore"『コーダ あいのうた』
  10. "Guns Go Bang"『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』

 

長編アニメーション賞ノミネート予想 

  1. Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
  2. Flee
  3. The Mitchells vs. the Machines『ミッチェル家とマシンの反乱』
  4. Luca『あの夏のルカ』
  5. Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』
  6. Belle『竜とそばかすの姫』
  7. Vivo『ビーボ』
  8. Ron's Gone Wrong『ロン 僕のポンコツ・ボット』
  9. The Summit of the Gods
  10. My Sunny Maad

 

長編ドキュメンタリー賞ノミネート予想 

  1. Flee
  2. The Rescue『THE RESCUE/奇跡を起こした者たち』
  3. Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
  4. Attica
  5. Faya Dayi
  6. Ascension
  7. Julia
  8. President
  9. The Velvet Undergroundヴェルヴェット・アンダーグラウンド
  10. Billie Eilish: The World’s a Little Blurry『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』

 

国際長編映画賞ノミネート予想 

  1. The Worst Person in the World (ノルウェー)
  2. Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』(日本)
  3. A Hero (イラン)
  4. The Hand of God『The Hand of God』(イタリア)
  5. Compartment No. 6 (フィンランド)
  6. Flee (デンマーク)
  7. I'm Your Man『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(ドイツ)
  8. Lamb (アイスランド)
  9. Lunana: A Yak in the Classroom『ブータン 山の教室』(ブータン)
  10. The Good Boss (スペイン)