第78回ゴールデングローブ賞 映画部門受賞予想!
こんにちは。今回はゴールデングローブ賞の受賞予想です。
ゴールデングローブは他の賞と違い、非常に大衆好みな作品やスターが強い賞ですので予想が難しいですが(今年は特に難しい)、この予想で授賞式当日を楽しみたいと思います。
第78回ゴールデングローブ賞予想(映画部門)
作品賞〈ドラマ部門〉
ドラマ部門の作品賞はアカデミー賞でも有力な作品が戦っている印象で、非常に混戦です。前哨戦もっとも強かった『ノマドランド』や、デヴィッド・フィンチャーが「市民ケーン」の裏側を描いた『Mank マンク』等も強いですが、どうも両作とも万人受けの作品ではない気がします。ゴールデングローブは大衆寄りの賞なので、大衆受けする作品がとる傾向にあり、『シカゴ7裁判』を予想しました。外れる可能性大...。
主演女優賞〈ドラマ部門〉
前哨戦もっとも強かったのは『ノマドランド』のフランシス・マクドーマンドでした。ただ私は今回、まだオスカー受賞を果たしていないキャリー・マリガンを応援するという意味でも、キャリー・マリガンを予想しました。もちろんフランシス・マクドーマンドはオスカー2度受賞の超名女優ですし、他の候補者も素晴らしいのですが、ここはキャリ・マリガンに勢いをつけてもらい、オスカー二度目の候補・そして初受賞を果たして欲しいです。
主演男優賞〈ドラマ部門〉
今シーズンもっとも評価された演技といっても良いのは、『マ・レイニーのブラックボトム』のチャドウィック・ボーズマンと、『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスでしょう。そしておそらくチャドウィック・ボーズマンが受賞するのではないかなと思います。作品はすでにNetflixで観れるので観て欲しいのですが、チャドウィック・ボーズマンの演技は圧巻でした。
作品賞〈コメディ/ミュージカル部門〉
この部門は非常に難しいです。候補作どれもアカデミー賞作品賞に入る可能性がほぼないからです。『Music』は賛否が激しいので多分受賞はないですが、残りの4本はどれも受賞の可能性があります。『ザ・プロム』はこの4本の中でもっとも評価が低い作品ですが、ゴールデングローブ賞は大衆受け作品・スターが出ている作品が好きという性質を考えると可能性が高いように感じます。ただしあのメリル・ストリープが候補漏れしているのが不安要素で、ちょっとの票の動きで評価のより高い『ハミルトン』『パーム・スプリングス』が受賞するかもしれません。自信なし...。
主演女優賞〈コメディ/ミュージカル部門〉
これはマリア・バカローヴァの受賞の可能性が非常に高いです。というのもこの部門の候補者の中で、オスカーの候補入りの可能性が高いのは彼女だけだからです。対象作も観ましたが、非常にユニークな演技で素晴らしかったです。オスカーなど他の賞では助演の彼女ですが、ゴールデングローブ賞では主演となっています。
主演男優賞〈コメディ/ミュージカル部門〉
すでに前作の『ボラット』で受賞しているのが不安点ではあるものの、二度目の受賞もありえるんじゃないかなと思っています。対抗、というか希望としてはアンディ・サムバーグ 。作品はまだ観てないけど、『パーム・スプリングス』は高評価だし、もっとも映画らしい映画での受賞、期待しています。
監督賞
前哨戦圧倒的強さを誇るクロエ・ジャオ監督を予想。今後の活躍にも期待を込め、応援しています。ただゴールデングローブ賞は何が起こるかわかない。映画ファンに愛されているデヴィット・フィンチャー、脚本家としても人気の高いアーロン・ソーキン、オスカー女優の初長編映画監督作『あの夜、マイアミで』でのレジーナ・キング、勢いを感じるエメラルド・フェネル...。この部門も誰が来てもおかしくないです。
助演女優賞
今年、演技部門ではもっとも予想が難しい部門、それが「助演女優賞」ゴールデングローブではグレン・クローズを予想。アマンダ・セイフライドを予想する予定でしたが、彼女はSAG(全米俳優組合賞)で候補落ち。意外と強くないのではと踏んでこの予想に。グレン・クローズ、ゴールデングローブ "は" 最近受賞したばっかだけど、やっぱり名優なので...。
助演男優賞
この部門、オスカーではダニエル・カルーヤが強いと言われていますが、ゴールデングローブでは他の人に票が行く可能性もあり悩ましいですが、前評判を信じてダニエル・カルーヤを予想。ものすごい演技だそう。確かに予告編だけでもそのすごさがひしひしと伝わってきたからなぁ...。
脚本賞
対抗:Promising Young Woman『プロミシング・ヤング・ウーマン』
脚本賞はやっぱりアーロン・ソーキン。もともと脚本家として注目を集めていた人だし、『シカゴ7裁判』の脚本も素晴らしかったからなぁ...。エンタメと社会派の融合。お見事。
長編アニメーション映画賞
対抗:Wolfwalkers『ウルフウォーカー』
去年『トイ・ストーリー4』が『ミッシング・リンク』にやぶれた例外を除くと、ピクサー映画は大体この部門を受賞しているので、『ソウルフル・ワールド』を予想。『ウルフウォーカー』も素晴らしい映画だけど、賞という視点ではピクサーには勝てないような気がする...。『ソウルフル・ワールド』も十分傑作だったし。
外国語映画賞
対抗:Another Round
こちらは「アメリカ映画にもかかわらず、外国語映画として扱われ、作品賞の対象から外された」『ミナリ』を予想。他の部門では冷遇されたので、ここでとってもらってしっかり存在感を示してほしい。試写会で観させていただいたけど、素晴らしかった。なお、『ミナリ』はアメリカ映画なので、オスカーの国際長編映画賞の対象にはなっていません。オスカーで有力なのはマッツ・ミケルセン主演の『Another Round』です。
作曲賞
対抗:Mank『Mank マンク』、Tenet『TENET テネット』
今年の顔、アッティカス・ロスとトレント・レズナーが受賞すると予想。この2人、2020年は『ソウルフル・ワールド』と『Mank マンク』の作曲を担当しており、引き続き大活躍。
歌曲賞
この部門はフロントランナーと言われている、"Speak Now"を順当に予想。2020/2021年はレズリー・オドム・Jrの年でもありましたからね。
まとめ
以上が今回のゴールデングローブ賞の受賞予想です。
テレビ部門に関しては予想していませんが、ゴールデングローブ賞はテレビ部門もありますので、ぜひチェックしてみてください。
他の賞と違いゴールデングローブ賞は、最も大衆の好みに近いと言われています。一番馴染みやすい賞だと思いますので、ぜひ授賞式を皆さんで楽しみに待ちましょう!授賞式はアメリカ現地時間の2/28です。
それではみなさん、また次回!