青い無人島の映画館

アカデミー賞を中心に映画を語っています。映画に興味のある方、アカデミー賞に興味のある方、ぜひ足を運んで頂けると幸いです。

アメリカ映画協会(AFI)、MOVIES OF THE YEARを発表

f:id:Ta8747353824:20211212101449j:plain

AFIが選ぶ2021年映画Top10!

皆さん、いよいよアカデミー賞に向けた映画賞レースが本格始動しましたね!

その中でも注目している人も多いと思われる、アメリカ映画協会(通称AFI)のTop10が発表されました。

基本的にアメリカ映画の中から選ばれるため、外国の作品は対象外になる代わりにスペシャル・アワードが与えられます。今年はイギリス映画の『ベルファスト』が受賞しました。

ーーーーー

AFI Movies of the Year

・CODA『コーダ あいのうた』

・Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』

・Dune『DUNE/デューン 砂の惑星

・King Richard『ドリームプラン』

・Licorice Pizza

・Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』

・The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

・tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』

・The Tragedy of Macbeth『マクベス

West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』

Special Award

・Belfast『ベルファスト

・Summer of Soul (…or, When the Revolution Could Not be Televised)『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』

ーーーーー

他の賞でも勢いがあるDune『DUNE/デューン 砂の惑星』、King Richard『ドリームプラン』、Licorice Pizza、The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』は順調に候補入り。

想像以上の強さを発揮しているのは、CODA『コーダ あいのうた』tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』。特に前者はサマーリリースというマイナスポイントを吹き飛ばす勢いで、このままオスカーでも作品賞候補にあがってもおかしくないでしょう。

当初強いと思われていたBeing the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』の評価が想像よりも賛否両論であることが判明。後者はおそらく政治色の強さが影響したようで、他の批評家の賞や今回のTop10に入っているのも考慮に入れると、オスカーにもノミネートされそうな気がしています。前者に関しては完全に失速。今後の展開が上手くいかないと、オスカーでも(主演女優賞以外)シャットアウトを喰らう可能性がありそうです。

このメンツでオスカーの作品賞で脱落する可能性が高いのは、Nightmare Alley『ナイトメア・アリー』、The Tragedy of Macbeth『マクベスでしょうか。どっちにしろ今後の動きに注目です。