第79回ゴールデングローブ賞 映画部門ノミネーション
今回はついに発表されたゴールデングローブ賞のノミネーション、およびそれに関する雑感を記事にしました。
殴り書きですが、とりあえず感じたことを残しておきます。
第79回ゴールデングローブ賞ノミネーション(映画部門)と感想
作品賞〈ドラマ部門〉
この部門は大方予想通りと言ってよいでしょう。あえて触れるとすればサマーリリースで不利と言われていた『コーダ あいのうた』がしっかりと入ってきているのが注目ポイントでしょうか。この5作品は全てオスカーでの作品賞候補もほぼ手中にしている感じがします。
主演女優賞〈ドラマ部門〉
- ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』
- オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』
- レディー・ガガ『ハウス・オブ・グッチ』
- ニコール・キッドマン『愛すべき夫婦の秘密』
- クリステン・スチュワート『スペンサー』
こちらもほぼ予想通りの結果だと思います。ジェシカ・チャステイン、レディ・ガガ、ニコール・キッドマン、クリステン・スチュワートの四人はオスカーでも候補入りしそうです。ゴールデングローブ賞は「スターを好む」という特徴があるため、スターがスターを演じたジェニファー・ハドソン『リスペクト』が入る可能性も囁かれていましたが、結果はオリヴィア・コールマンとなりました。『ロスト・ドーター』は監督賞にも候補入りしており、想像以上に勢いがありそうです。
主演男優賞〈ドラマ部門〉
- マハーシャラ・アリ『スワン・ソング』
- ハビエル・バルデム『愛すべき夫婦の秘密』
- ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
- ウィル・スミス『ドリームプラン』
- デンゼル・ワシントン『マクベス』
大きなサプライズはすでに『グリーンブック』でゴールデングローブ賞受賞経験のあるマハーシャラ・アリ『スワン・ソング』でしょうか。こういうサプライズがたまにあるから賞レースは面白いですよね。それ以外の4人は予想通りの結果でした。このうちベネディクト・カンバーバッチ、ウィル・スミス、デンゼル・ワシントンの3人はほぼ確実にオスカーでもノミネートされそうです。特にウィル・スミスは受賞も確実とも言われていますが、果たして...。
作品賞〈コメディ/ミュージカル部門〉
- Cyrano『シラノ』
- Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
- Licorice Pizza
- tick, tick... BOOM!『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
- West Side Story『ウエスト・サイド・ストーリー』
コメディ(やミュージカル)は、アカデミー賞を始め賞レースでは無視されがちなジャンルです。そのためゴールデングローブ賞のこの部門では他の賞ではあらわれなかった作品が突如出てくる可能性が高いのですが、今年に限ってはコメディ・ミュージカル作品でなおかつオスカーでも強そうな作品が多く、予想しやすかった印象です。ただし『イン・ザ・ハイツ』が落選してしまったのは残念です。5本のうち『ドント・ルック・アップ』、『Licorice Pizza』、『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』、『ウエスト・サイド・ストーリー』あたりはオスカーでの作品賞候補の可能性も非常に高いです。
主演女優賞〈コメディ/ミュージカル部門〉
- マリオン・コティヤール『アネット』
- アラナ・ハイム『Licorice Pizza』
- ジェニファーローレンス『ドント・ルック・アップ』
- エマ・ストーン『クルエラ』
- レイチェル・ゼグラー『ウエスト・サイド・ストーリー』
サプライズはマリオン・コティヤールの候補入りでしょうか。『アネット』のアダム・ドライバーが主演男優賞候補にならずマリオン・コティヤールが候補入りというのが意外でした。また予想していましたが、エマ・ストーンが候補入りしているのも面白いですよね。ドラマ部門の5人が強いため、このコメディ/ミュージカル部門の5人はオスカーでの候補入りは若干難しい立ち位置だと考えるのが妥当でしょう。可能性があるならアラナ・ハイムかレイチェル・ゼグラーのどちらかでしょう。
主演男優賞〈コメディ/ミュージカル部門〉
- レオナルド・ディカプリオ『ドント・ルック・アップ』
- ピーター・ディンクレイジ『シラノ』
- アンドリュー・ガーフィールド『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
- クーパー・ホフマン『Licorice Pizza』
- アンソニー・ラモス『イン・ザ・ハイツ』
フィリップ・シーモア・ホフマンの息子さん、クーパー・ホフマンの候補入りがまず嬉しかったですねぇ。オスカーは難しいと思いますが。『Licorice Pizza』は一番の期待作なので楽しみです。このうちレオナルド・ディカプリオ、ピーター・ディンクレイジ、アンドリュー・ガーフィールドの3人のうち2人くらいがアカデミー賞でも姿をあらわしそうです。特にアンドリュー・ガーフィールド、ピーター・ディンクレイジの二人が強そうです。
監督賞
- ケネス・ブラナー『ベルファスト』
- ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
- マギー・ジレンホール『ロスト・ドーター』
- スティーヴン・スピルバーグ『ウエスト・サイド・ストーリー』
- ドゥニ・ヴィルヌーヴ『DUNE/デューン 砂の惑星』
順調に有力な監督が候補入り...と思ったところでまさかのデビュー作であるマギー・ジレンホール。女優としてだけでなく監督としての地位もこの作品で確立したように思います。ポール・トーマス・アンダーソンが落選なのが辛い...。
助演女優賞
- カトリーナ・バルフ『ベルファスト』
- アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
- キルスティン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
- アーンジャニュー・エリス『ドリームプラン』
- ルース・ネッガ『PASSING -白い黒人-』
これは大方予想どおり。この5人プラスアン・ダウド、マーリー・マトリン、リタ・モレノあたりから5人がアカデミー賞に入りそうだと思います。
助演男優賞
ベン・アフレックの候補入りがやや驚き。トロイ・コッツァーが予想以上の強さ。受賞もありえそうです。『ベルファスト』の二人も有力。
脚本賞
- Licorice Pizza
- Belfast『ベルファスト』
- The Power of the Dog『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
- Don't Look Up『ドント・ルック・アップ』
- Being the Ricardos『愛すべき夫婦の秘密』
長編アニメーション映画賞
- Encanto『ミラベルと魔法だらけの家』
- Flee
- Luca『あの夏のルカ』
- My Sunny Maad
- Raya and the Last Dragon『ラーヤと龍の王国』
外国語映画賞
- Compartment No. 6 (フィンランド)
- Drive My Car『ドライブ・マイ・カー』(日本)
- The Hand of God『The Hand of God』(イタリア)
- A Hero (イラン)
- Parallel Mothers (スペイン)
作曲賞
歌曲賞
まとめ
以上が今回のゴールデングローブ賞の候補一覧です。
テレビ部門も含めて気になるよという方は、ぜひ公式ホームページにてチェック!
それではみなさん、また次回!