第27回全米映画俳優組合賞 映画部門ノミネート予想
今回はアカデミー賞の演技賞を占う上で最も重要な賞、全米映画俳優組合賞(以下、SAG)の予想です。
アカデミー賞はアカデミー会員が投票する賞であり、その中でも会員の多くは俳優が占めています。SAGは俳優が俳優を選ぶ賞であり、アカデミー賞との合致度が高いのも納得です。
ただもちろん完全一致というわけではなく、スクリーナーが遅れてしまうなどの理由で多くの投票者がまだ作品に触れられていない作品が無視されてしまうことも多いです。例えば今までだと、オスカーでは存在感を放っていた『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『ビール・ストリートの恋人たち』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ジャンゴ 繋がれざる者』などはスクリーナーの問題で無視されていました。
今年は『Judas and the Black Messiah』などが公開時期が遅く、スクリーナーの問題で無視される可能性があるように思えます。もちろんこういった作品はこのSAGで無視されても、その後作品評価が十分に浸透すれば、オスカーで浮上することが大いに可能です。
今回は、映画部門全部門の予想をしていきます。
主演女優賞
- フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』
- ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』
- キャリー・マリガン『Promising Young Woman』
- ヴァネッサ・カービー『私というパズル』
- エイミー・アダムス『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』
- ゼンデイヤ『マルコム&マリー』
- アンドラ・デイ『The United States vs. Billie Holiday』
- ソフィア・ローレン『これからの人生』
- エリザベス・モス『透明人間』
- ケイト・ウィンスレット『Ammonite』
主演男優賞
- チャドウィック・ボーズマン『マ・レイニーのブラックボトム』
- アンソニー・ホプキンス『ファーザー』
- リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル聞こえるということ』
- デルロイ・リンドー『ザ・ファイブ・ブラッズ』
- ゲイリー・オールドマン『Mank マンク』
- キングズリー・ベン=アディル『あの夜、マイアミで』
- タハール・ラヒム『The Mauritanian』
- スティーヴン・ユァン『ミナリ』
- ベン・アフレック『ザ・ウェイバック』
- トム・ハンクス『この茫漠たる荒野で』
助演女優賞
- アマンダ・セイフライド『Mank マンク』
- エレン・バースティン『私というパズル』
- グレン・クローズ『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』
- オリヴィア・コールマン『ファーザー』
- ユン・ヨジョン『ミナリ』
- マリア・バカローバ『続・ボラット』
- ジョディ・フォスター『The Mauritanian』
- ヘレナ・ゼンゲル『この茫漠たる荒野で』
- シアーシャ・ローナン『Ammonite』
- ドミニク・フィッシュバック『Judas and the Black Messiah』
助演男優賞
- サシャ・バロン・コーエン『シカゴ7裁判』
- レスリー・オドム・Jr『あの夜、マイアミで』
- ビル・マーレイ『オン・ザ・ロック』
- ダニエル・カルーヤ『Judas and the Black Messiah』
- チャドウィック・ボーズマン『ザ・ファイブ・ブラッズ』
- ポール・レイシー『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』
- フランク・ランジェラ『シカゴ7裁判』
- マーク・ライランス『シカゴ7裁判』
- ヤーヤ・アブドゥル=マーティン・セカンド『シカゴ7裁判』
- グリン・ターマン『マ・レイニーのブラックボトム』