青い無人島の映画館

アカデミー賞を中心に映画を語っています。映画に興味のある方、アカデミー賞に興味のある方、ぜひ足を運んで頂けると幸いです。

第97回アカデミー賞 注目作品Part1

早すぎる次のアカデミー賞での有力作品紹介 Part1

バリエーション豊かな作品が揃った第96回アカデミー賞も終了...。

そして早速ですが、第97回アカデミー賞で注目されそうな作品を、今年早速集めてみました。

今年全米公開か不明な作品も一部ありますが、ご了承ください。

まずはPart1です!

The Actor

監督:デューク・ジョンソン(代表作『アノマリサ』)

出演:アンドレホランド

アニメーション賞候補にあがった『アノマリサ』で、チャーリー・カウフマンとともに監督を務めたデューク・ジョンソンが初めて単独で監督を務める作品です。

ドナルド・E・ウェストレイクの『Memory』を原作としているようで、主演は『ムーンライト』で話題を呼んだアンドレホランドが務めます。

Alto Knights

監督:バリー・レヴィンソン(代表作『ダイナー』『グッドモーニング, ベトナム』『レインマン』『バグジー』)

出演:ロバート・デ・ニーロ

イタリア系アメリカ人の犯罪組織のボス、ヴィト・ジェノヴェーゼとフランク・コステロを描いた物語。監督は、レジェンド、バリー・レヴィンソン

ロバート・デ・ニーロが、ヴィト・ジェノヴェーゼとフランク・コステロの2役を演じているそうです。

The Amateur

監督:ジェームズ・ハウェズ(代表作『One Life』)

出演:ラミ・マレック

本作はスパイスリラー映画とのこと。1981年に『ザ・アマチュア』として一度映画化された小説が原作です。

監督は、2023年のアンソニー・ホプキンス主演の『One Life』で少し話題となったジェームズ・ハウェズという方。主演はオスカー俳優のラミ・マレックです。

Anora

監督:ショーン・ベイカー(代表作『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『レッド・ロケット』)

出演:マイキー・マッディソン

情報は少ないですが、楽しみな一本。何と言っても、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のショーン・ベイカー監督の最新作ですから。

出演は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出ていたマイキー・マッディソン。

The Apprentice

監督:アリ・アッバシ(代表作『ボーダー 二つの世界』『聖地には蜘蛛が巣を張る』)

出演:セバスチャン・スタン、ジェレミー・ストロング、マリア・バカローヴァ

若き日のドナルド・トランプを描いた物語とのこと。主演を張るのは、セバスチャン・スタンとのこと。

監督は、『聖地には蜘蛛が巣を張る』や、『ボーダー 二つの世界』のアリ・アッバシ。

Back to Black

監督:サム・テイラー=ウッド(代表作『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』)

出演:マリサ・アベーラ、ジャック・オコンネル、レスリー・マンヴィル

27歳の若さでこの世をさったエイミー・ワインハウスについて描いた作品です。

主役のエイミー・ワインハウスを演じるのはマリサ・アベーラ。監督は、『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』のサム・テイラー=ウッドです。

Better Man

監督:マイケル・グレイシー(代表作『グレイテスト・ショーマン』)

出演:ロビー・ウィリアムズ

グレイテスト・ショーマン』が日本で大人気のマイケル・グレイシーの新作。実は『グレイテスト・ショーマン』は海外で酷評されている作品。果てして今回は...。

本作は、テイク・ザットの元メンバーのロビー・ウィリアムズの人生を描いたミュージカル映画で、本人が本人を演じるとのこと。

The Bikeriders

監督:ジェフ・ニコルズ(代表作『テイク・シェルター』『MUD -マッド-』『ラビング 愛という名前のふたり』)

出演:ジョディ・カマー、オースティン・バトラー、トム・ハーディー、マイケル・シャノン

ジェフ・ニコルズ監督の最新作。1967年の同名著作が原作で、中西部のモーターサイクル・クラブを描いている作品だそう。

今注目のジョディ・カマーや、『エルヴィス』でオスカーに初ノミネートされたオースティン・バトラーが出演予定です。映画祭などでは2023年プレミアされましたが、アメリカ一般公開は2024年のよう。

Bird

監督:アンドレア・アーノルド(代表作『アメリカン・ハニー』『牛』)

出演:バリー・コーガン、フランツ・ロゴフスキ

詳細は不明なものの、社会の片隅で紡がれる人生ドラマとのこと。監督は、『アメリカン・ハニー』や、ドキュメンタリー『牛』のアンドレア・アーノルド。

バリー・コーガンは、グラディエイターの続編より本作を優先したとのこと。どんな作品か、期待です。

Black Tea

監督:アブデラマン・シサコ(代表作『禁じられた歌声』)

出演:ニーナ・メロ、ハン・チャン

30代の若いイヴォワール人女性が主人公。彼女が、社会の壁や逆境に屈しず、自分らしく生きていく姿を描いた物語とのこと。

監督は、オスカーの外国語映画賞に候補入りした『禁じられた歌声』のアブデラマン・シサコ監督。

Blitz

監督:スティーヴ・マックイーン(代表作『それでも夜は明ける』『ロスト・マネー 偽りの報酬』『SHAME -シェイム-』『HUNGER ハンガー』)

出演:シアーシャ・ローアン、ハリス・ディキンソン、スティーヴン・グレアム

それでも夜は明ける』で作品賞を獲得したスティーヴ・マックイーン監督の最新作です。第二次世界大戦を舞台とした歴史ドラマとなるようです。

オスカー常連であるシアーシャ・ローナンや、『逆転のトライアングル』のハリス・ディキンソン、『ボイリング・ポイント 沸騰』『マチルダ・ザ・ミュージカル』のスティーヴン・グレアムが出演予定です。

Bob Marley: One Love『ボブ・マーリー:ONE LOVE』

監督:レイナルド・マーカス・グリーン(代表作『ドリームプラン』『ジョー・ベル 〜心の旅〜』)

出演:キングズリー・ベン=アディル、ラシャーナ・リンチ

日本でも公開が決まっている本作は、ボブ・マーリーを描いた物語。オスカー作品賞候補となった『ドリームプラン』のレイナルド・マーカス・グリーン監督の最新作。

評価は伸び悩んでいますが、『バービー』始め話題作品に引っ張りだこのキングズリー・ベン=アディルが出演しているのは強みです。

The Book of Clarence『ブック・オブ・クラレンス 嘘つき救世主のキセキ』

監督:ジェイムズ・サミュエル(代表作『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』)

出演:ラキース・スタンフィールド、オマール・シー、ジェームズ・マカヴォイベネディクト・カンバーバッチ

『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』の監督の最新作で、西暦 29 年を舞台に、クラレンスという名の男を描いた、壮大なスケールの物語です。

『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』でオスカーノミネーションを勝ち取ったラキース・スタンフィールド、『最強のふたり』のオマール・シーなど、豪華な出演陣も見所です。

The Brutalist

監督:ブラディ・コーベット(代表作『ポップスター』)

出演:エイドリアン・ブロディフェリシティ・ジョーンズガイ・ピアース

建築家とその妻が、ホロコーストを生き延び、アメリカに渡り、新たな生活をスタートさせる様子を描いた作品。

監督は、ブラディ・コーベット。役者陣が非常に豪華です。

Challengers『チャレンジャーズ』

監督:ルカ・グァダニーノ(代表作『君の名前で僕を呼んで』『ボーンズ アンド オール』『サスペリア』『ミラノ、愛に生きる』)

主演:ゼンデイヤ、マイク・ファイスト、ジョシュ・オコナー

君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督の最新作は、テニス選手の三角関係を描いたロマンティックな物語。日本公開も決定しています。

今大注目のゼンデイヤや、『ウエスト・サイド・ストーリー』で注目されたマイク・ファイスト、『ゴッズ・オウン・カントリー』のジョシュ・オコナーが出演予定です。

Civil War

監督:アレックス・ガーランド(代表作『エクス・マキナ』『アナイアレイション -全滅領域-』『MEN 同じ顔の男たち』)

出演:キルスティン・ダンスト

この作品は、近未来のアメリカが舞台。分断され内戦状態となったアメリカと、ジャーナリストの物語。すでに映画祭で公開され、大好評のようです。

もともと脚本家で、監督しても『エクス・マキナ』『アナイアレイション -全滅領域-』で高い評価を勝ち取り、『MEN 同じ顔の男たち』でも様々な議論が飛び交ったアレックス・ガーランドが監督を務めます。オスカー参戦大いにありうる!?

The Collaboration

監督:クワミ・ケイ・アルマー

出演:ポール・ベタニー、ジェレミー・ポープ、ダニエル・ブリュール

2人の対照的なアーティスト、アンディ・ウォーホルとジャン=ミシェル・バスキアの物語。80年代のニューヨークで成功を収めた二人組を描いています。

監督はクワミ・ケイ・アルマー。そしてキャストがとても豪華。MCUのヴィジョンでおなじみのポール・ベタニー、『インスペクション ここで生きる』で絶賛に次ぐ絶賛を勝ち取った若手ジェレミー・ポープ、『西部戦線異状なし』にも出演していたダニエル・ブリュールが出演しています。

A Complete Unknown

監督:ジェームズ・マンゴールド(代表作『コップランド』『17歳のカルテ』『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』『ナイト&デイ』『LOGAN/ローガン』『フォードvsフェラーリ』)

出演:ティモシー・シャラメ

イライジャ・ウォルドの原作をもとにした作品で、ボブ・ディランについての物語になるよう。監督のジェームズ・マンゴールドは『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』でも歌手をテーマにしていましたよね。

主演はティモシー・シャラメ。現在撮影中のようなので、公開は今年なのか来年なのかまだ不明です。

Conclave

監督:エドワード・バーガー(代表作『西部戦線異状なし』)

出演:レイフ・ファインズスタンリー・トゥッチジョン・リスゴーイザベラ・ロッセリーニ

亡くなった教皇の後継者を見つける主人公が、前教皇が抱えていた秘密を知ることになる...というスリラー映画。監督は、第95回アカデミー賞で大活躍した『西部戦線異状なし』のエドワード・バーガー。

本作は、スリラー映画ということで、オスカー向きではない題材かもしれないが、出演陣も豪華で、賞レースに目をつけられる可能性もあり。

Deadpool & Wolverine『デッドプール&ウルヴァリン

監督:ショーン・レヴィ(代表作『ビッグ・ライアー』『ナイト ミュージアム』『デート & ナイト』『インターンシップ』『フリー・ガイ』『アダム&アダム』)

出演:ライアン・レイノルズヒュー・ジャックマン

デッドプール』の3作品目で、ディスニー傘下となって初の作品。ウルヴァリンの出演も非常に話題になっています。

監督は、『ナイト ミュージアム』『インターンシップ』『フリー・ガイ』と映画ファン以外からも人気が高いショーン・レヴィ。個人的にはあまり合わない監督なので不安もありますが、期待がそれを上回っているのも事実。楽しみです。

Dìdi

監督:シーン・ワン(代表作『世界の人々:ふたりのおばあちゃん』)

出演:アイザック・ワン、ジョアン・チェン

短編『世界の人々:ふたりのおばあちゃん』がオスカーにノミネートされたシーン・ワンの長編作品。サンダンス映画祭で公開され、賞を受賞しています。

カミング・オブ・エイジ・ストーリーであり、主人公の少年を演じるのは『グッド・ボーイズ』や、声優で『ラーヤと龍の王国』にも出演していたアイザック・ワン。母親役のジョアン・チェンの助演女優賞候補も可能性があると言われています。

A Different Man

監督:アーロン・シンバーグ

出演:セバスチャン・スタン、アダム・ピアソン、レナーテ・ラインスヴェ

A24の新作です。神経線維腫症の主人公が、整形手術にて新しい人生をやり直そうとするが、自分自身を題材にした舞台で自分役を演じる役者に次第と執着していく...という内容のスリラー映画とのこと。

主演は、みなさん大好きセバスチャン・スタンが務めます。『わたしが最悪。』のレナーテ・ラインスヴェも出演しています。

Drive-Away Dolls『ドライブアウェイ・ドールズ』

監督:イーサン・コーエン(代表作『ノーカントリー』『シリアスマン』『トゥルー・グリット』『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』『ヘイル、シーザー!』『バスターのバラード』)

出演:マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ヴィスワナサン、ペドロ・パスカル、ビーニー・フェルドスタイン

恋人と別れたばっかり自由奔放なジェイミーと、友人マリアンのロードムービー。犯罪集団と出会うことで、予期せぬ事態に巻き込まれていく様子を描いたコメディです。

監督はコーエン兄弟イーサン・コーエン。『ノーカントリー』の監督としてだけでなく、脚本家として兄ジョエル・コーエンの『ブラッド・シンプル』『赤ちゃん泥棒』『ファーゴ』『ビッグ・リボウスキ』『オー・ブラザー!』『バーバー』『マクベス』などに関わってきたイーサン・コーエンの最新作ということで期待が高まります。

Dune: Part Two『デューン 砂の惑星 PART2』

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(代表作『静かなる叫び』『灼熱の魂』『プリズナーズ』『複製された男』『ボーダーライン』『メッセージ』『ブレードランナー 2049』『DUNE/デューン 砂の惑星』)

出演: ティモシー・シャラメゼンデイヤレベッカ・ファーガソンジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタクリストファー・ウォーケン、レア・セドゥ、スエイラ・ヤクーブ、ステラン・スカルスガルドシャーロット・ランプリングハビエル・バルデム

アカデミー作品賞候補にもなった『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編です。引き続きドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンを取ります。

何と言ってもベテランレジェントから、若手まで、豪華な俳優陣。そして、あらゆる面でPART 1よりもブラッシュアップされたと話題で、今年のオスカーでも多くノミネートされることはほぼ間違いなしかと思います。

Eden

監督:ロン・ハワード(代表作『スプラッシュ』『コクーン』『アポロ13』『グリンチ』『ビューティフル・マインド』『シンデレラマン』『フロスト×ニクソン』『ラッシュ/プライドと友情』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』『13人の命』)

出演:アナ・デ・アルマス、ジュード・ロウダニエル・ブリュール、バネッサ・カービー、シドニー・スウィーニー

ロン・ハワード監督の最新作。ガラパゴス諸島で、文明社会とはずれて生活する人々を描く、コメディスリラーとなるようです。

出演はアナ・デ・アルマス、ジュード・ロウダニエル・ブリュール、バネッサ・カービー、シドニー・スウィーニーなど。

Emilia Perez

監督:ジャック・オーディアール(代表作『真夜中のピアニスト』『預言者』『君と歩く世界』『ディーパンの闘い』『ゴールデン・リバー』『パリ13区』)

出演:カーラ・ガスコン、セレーナ・ゴメス、ゾーイ・サルダナ

最近では『パリ13区』が絶賛を呼んだ、ジャック・オーディアールの作品です。ミュージカルであり、犯罪コメディとのこと。

セレーナ・ゴメスの出演が予定されています。